ジャズ愛好家たちのための最高のクリスマス・プレゼント全14選
本気で傾倒している人々にとって、ジャズとは聴き返す度に新たなインスピレーションを与えてくれる音楽である。ゆえに、ビリー・ホリデイやブルーノートのボックス・セット、エラ・フィッツジェラルドの生誕100周年記念コレクション、フランク・シナトラのウィスキーといった品々は、今年のジャズ愛好家向けクリスマス・ギフトとして十分に有効なのだ。
1.-2. ジョン・コルトレーン『Chasing Trane』のドキュメンタリーとサントラ盤
ジャズ界で最も崇拝されているサキソフォニストのひとり、ジョン・コルトレーンの半生の物語が、デンゼル・ワシントンの語りと、数多の貴重な映像を通して甦るのが『Chasing Trane』だ。サウンドトラックには彼の名前を世界に知らしめた音源が多数フィーチュアされている(この映画は邦題「コルトレーンを追いかけて」として日本のNETFLIXでも視聴可能)
3. フランク・シナトラ「ジャック・ダニエルズによるシナトラ・セレクトのウィスキー」/4.-6.フランク・シナトラ『The Timex Shows』Vol.1&Vol.2 /『Ultimate Christmas』
オールド・ブルー・アイが雰囲気たっぷりに歌う「White Christmas」より見事にホリデイ・シーズンのムードを体現している曲などこの世に存在するはずがない。そして、その声と同じくらいスムースな、この時期だけの特別な一杯として、フランク・シナトラの選んだジャック・ダニエルズ・ウィスキーを自分へのご褒美にするのはいかがだろうか――TVの前にゆったりと腰を下ろして、『Timex Shows』のDVDを観ながらちびちび飲むにはもってこいだ。
7.-8. セロニアス・モンク:『The Complete Prestige 10” LP Collection』/セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン:『The Complete 1957 Riverside Recordings』
見事にまとめあげられた、セロニアス・モンクのプレスティージ・レーベルにおけるアルバムのコンプリート・コレクションは、1952年から54年の間の音源を集めたもので、彼のユニークなスタイルがメインストリームのオーディエンスに広く受け容れられる以前の、発展途上期の演奏が聴ける。これらのレコーディングから3年後、彼はすっかり一人前の成熟したアイコンとなった――そしてもうひとりのジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーンとタッグを組んだのだった。二人による魅惑的なセッションの全貌は、この再発されたレコード盤で堪能することができる。
9.『Blue Note Review』ボックス・セット
画期的なアートワークでも知られるブルーノート・レーベルが、このほど完全予約制の豪華版ボックス・セット・シリーズ『Blue Note Review』の販売を開始した。キュレーターにドン・ウォズを迎え、出荷数限定1500ユニット、各シリーズ毎にそれぞれ収録曲も完全に異なるセレクションのこのボックス・セットは、ジャズ界に君臨するひとつの象徴的なレーベルの「多くの物語を紡いできた過去と明るい未来」を寿ぐものになるだろう。
10.『Jazz Loves Disney』
小さな子供たちにいかにしてジャズの洗礼を施すか、迷っている? 「Someday My Prince Will Come」や「Tale As Old As Time」といったディズニーのヒット曲を、ジョージ・ベンソンやマドレーン・ペイロウ、ジェイミー・カラムといったアーティストたちがカヴァーしたこのアルバムなどは、さしずめもってこいではないだろうか
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11.エラ・フィッツジェラルド『100 Songs For A Centennial』
4枚のCDに収録された100曲は、そのままエラ・フィッツジェラルドが何故「ジャズ界のファースト・レディ」と呼ばれているかを解き明かしてくれるはずだ。
12.-14.:ヴァーヴ・レーベルのレコード盤ボックス・セット:ビリー・ホリデイ:『Classic Lady Day』/ダイナ・ワシントン:『The Divine Miss Dinah Washington』/スタン・ゲッツ:『Bossa Nova Years』
こちらもジャズ史を代表するレーベルのひとつ。この5枚組LPのボックス・セットには、ヴァーヴ・レーベルのスターの筆頭格だったビリー・ホリデイ、ダイナ・ワシントン、スタン・ゲッツらの珠玉のレコーディングが収められている。
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