発売9か月後にチャート・インしたエタ・ジェイムスのデビュー・アルバム『At Last』

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エタ・ジェイムスが1955年に「The Wallflower」で初めてR&Bチャート入りを果たした時、彼女は若干17歳だった。その後のチャートの成績は上がったり下がったりだった。それから約6年後の1961年8月21日、彼女の忍耐が功を奏したのか全米アルバム・チャート入りという新たな目標を達成した。その状況にふさわしく、アルバム・タイトルは『At Last』(ついに)だった。

エタ・ジェイムスが「The Wallflower」の次にR&Bチャート入りを果たしたのは1955年終わりの「Good Rockin’ Daddy」、そして次にセールスの動きが見えたのは1960年と時間がかかったが、その後「All I Could Do Was Cry」や「My Dearest Darling」などの素晴らしいシングルでソウル・チャートにも、ポップ・チャートにもはいっている。そして、1961年初めの彼女の最も有名で不朽のバラードである「At Last」が生まれた。

「At Last」はR&Bチャートで2位を記録し、次のシングル「Trust In Me」はトップ5入り、「Fool That I Am」はトップ20、そして「Don’t Cry Baby」がまたトップ10入りした。そして『At Last』の名でリリースされたアルバムがようやく、1961年の夏に全米アルバム・チャートにランク・イン。チャート初登場は141位だった。

デビュー・アルバム『At Last』はタイトル・トラックのシングルよりも先にチェス・レコードがリリースし、発売から9か月後でチャート・デビューを果たした。その後12週間のうちに69位まで上昇し、その時点で23歳だったエタ・ジェイムスは「It’s Too Soon To Know」と「Seven Day Fool」の両面シングルをリリースし、これはポップ・チャート入りしたがR&Bチャートには足跡を残せなかった。ついに、エタ・ジェイムスにふさわしい、一定の認知度を得ることに成功したのだ。

Written by Paul Sexton


エタ・ジェイムス『At Last』    

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