エルトン・ジョン『Made In England』:グレッグ・ペニーが共同プロデュースしたアルバム

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世界中でひっきりなしにツアーを行いながら、レコーディング・アーティストとして26年間で25枚のスタジオ・アルバムを制作したスーパースターを何人思いつくだろうか?正解はおそらく1人だけだ。彼はその25作目のアルバム・タイトル通り、『Made In England』であり、その名はエルトン・ジョンである。


1995年4月1日に全英チャート・デビューを果たしたアルバムは、エルトン・ジョンとカリフォルニアのプロデューサー、グレッグ・ペニーが共同プロデュースしたという点で珍しい作品だ。グレッグ・ペニーは、k.d.ラングのプロデューサーとしてその名を馳せ、エルトン・ジョンはk.d.ラングと1993年のアルバム『Duets』でウーマック&ウーマックの「Teardrops」をカヴァーした際にグレッグ・ペニーと制作を行った。1960年代のポップ雑学好きを魅了するのは、グレッグ・ペニーは「Sad Movies (Make Me Cry)」で知られているスー・トンプソンとカントリーの著名人、ハンク・ペニーの2人のヒットメイカーの息子であることだ。


一方で、『Made In England』は慣れ親しんだエルトン・ジョンとバーニー・トーピによる安定した曲作りという軸があり、2月に先行シングル「Believe」で世に紹介された。それは全英、全米ともにトップ15のヒットとなり、アメリカではアダルト・コンテンポラリー・チャートのトップを、そしてイタリアで1位を獲得した。

素晴らしいエルトン/バーニーの楽曲が収録され、いつも通りあまり知られていない宝物が散りばめられたアルバム(「Made In England」以外の曲のタイトルはすべてひとつの単語からなっている)の中で、重みがあり、グラミーにノミネートされたバラードは、粋なタイトル・トラックと合わせることでバランスをとった。さほど有名ではないが見事な楽曲の中には思慮深い「House」、キャッチーな「Please」、そして美しく、繊細な「Belfast」が含まれ、また「Latitude」の素晴らしいストリングスとホーンのアレンジメントは、他ならぬジョージ・マーティンが貢献したものだ。

アルバムは1994年の最初の数ヶ月でレコーディングされ、当時エルトン・ジョンは映画『ライオン・キング』のサウンドトラックの制作も同時に行っていた。『Made In England』ではポール・バックマスターが、1978年の『A Single Man』のアルバム以来、再びアレンジャーとして舞い戻り、「Man」ではイギリスのシンガー・ソングライターのポール・キャラックがキーボードでフィーチャーされている。

『Made In England』は全英チャートに3位でデビューして最高位を記録し、14週間チャートに在位した。アメリカでは最高13位を達成し、リリースの数週間後の1995年5月にRIAAよりゴールドとプラチナ認定を受けた。ヨーロッパの多くの国ではトップ5入りしたアルバムとなり、スイスとオーストリアでは1位を達成した。

Written by Paul Sexton



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