ボン・ジョヴィ初のゴールド・ディスク、セカンド・アルバム『7800° Fahrenheit』
ボン・ジョヴィは彼らのセカンド・アルバムで融点に達した。というのも彼らはアルバム・タイトルに、岩石が熱によって液化するといわれる温度の華氏7800度というタイトルをつけたのだ。このアルバム『7800° Fahrenheit』は商業的にも、このニュージャージー出身のバンドにとって初のゴールド・ディスクとなり、物事が動き始めていることは明らかだった。
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進むべき方向を示した1枚
『7800° Fahrenheit』は、フィラデルフィアのウェアハウスで録音されランス・クインがプロデュースを担当。彼は、その1年前にリリースされた彼等のセルフ・タイトル・デビュー・アルバム(邦題『夜明けのランナウェイ』)をジョン・ボン・ジョヴィのいとこトニー・ボンジョヴィとともにプロデュースしている。
セカンド・アルバム『7800° Fahrenheit』は大ヒット・シングルを擁するバンドのサード・アルバム『Slippery When Wet』の領域には達していないものの、1985年3月27日にリリースされた『7800° Fahrenheit』は彼等の進むべき方向への一歩を踏み出していた。
2枚のシングルが全米シングル・チャート入りを果たした。「Only Lonely」は最高位54位に、そして、「In And Out Of Love」は最高位 69位に到達した。前者はジョン・ボン・ジョヴィ自身の手によって作曲され、後者はバンドのキーボーディストのデヴィッド・ブライアンと共作曲だ。その他、ギターのリッチー・サンボラとは5曲を共作。その中には、バンドにとって初のUKシングルであり68位を獲得した「The Hardest Part Is The Night」も含まれている。
ジョンが振り返るセカンド・アルバム
『7800° Fahrenheit』は1985年5月全米のベストセラー・チャートの64位に登場する以前に、日本の洋楽チャートでTOP10入りを果たしていた。そして6月には本国で37位まで上昇し、リリースから7ヵ月後にゴールドに、1987年2月にプラチナを獲得した。
1996年、ジョン・ボン・ジョヴィがリクエスト・マガジンのシルヴィー・シモンズと話をした際、彼はセカンド・アルバムに関して思いをはせた。
「知ってるだろ、おかしなことにセカンド・アルバムはのファースト・アルバムの2倍売れたんだよ。思い返せば自分はあまり好きではないアルバムだね。とても……いや、つらいときだったからじゃない。でも、自分のすべてをファースト・アルバムの制作に注ぎ込んだんだ。なのに、セカンド・アルバムを制作するには6週間しかなかったんだ。俺たちは突然の成功を理由に、バンドと契約を結んでいると主張してバンドの作品を欲しがったプロダクション・カンパニーと法的に戦っていた。だから、盗難を恐れて、テープをスタジオにいるときも出るときも常に携帯しなくてはならなかったんだよ」
Written by Paul Sexton
ボン・ジョヴィ『7800° Fahrenheit』
1985年3月27日発売
LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify
ボン・ジョヴィ『Bon Jovi 2020』
2020年10月2日発売
CD / iTunes Store / Apple Music / Spotify
1. Beautiful Drug
2. Unbroken
3. Limitless
4. Luv Can
5. Brothers In Arms
6. Story Of Love
7. Lower The Flag
8. Let It Rain
9. Shine
10. Blood In The Water
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