ボビー・ゴールズボロの暑い午後、「Summer (The First Time)」のヒット

Published on

それは6月最後の日の暑い午後、ボビー・ゴールズボロが1970年代で最もヒットした曲のひとつを世に出した。1973年の8月最後の週、彼が思春期の通過儀礼を歌った「Summer (The First Time)」が英米両国のチャートを駆け上がった。

アルバム 『Summer (The First Time)』

品のあるオーケストレーションと共に、このシングルは8月4日にUKチャート入りを果たすと、フロリダ出身のシンガー・ソングライターである彼が司会を務める『ボビー・ゴールズボロ・ショー』がアメリカで放送開始となったこともあり、その3週間後には全米シングル・チャートにチャート・インを果たした。彼を含めて、新たにチャート入りを果たした楽曲にはオールマン・ブラザーズ・バンドの「Rumblin」とニール・ダイアモンドの「The Last Thing On My Mind」があった。

ボビー・ゴールズボロは、長きに渡り大西洋を挟んだ英米両側やその他の国でも名が知られていた。彼が初めてアメリカのチャート入りを果たしたのは1962年初頭、「Molly」で若干のヒットを出した後、1964年に「See The Funny Little Clown」でトップ・テン入りを果たすと、1968年に彼の代表作「Honey」で5週に渡り全米1位を飾った。この曲で首位を飾ると一躍彼は国民的スターになり、英国でもこの曲は2位にまで登った。

「Summer (The First Time)」は全米21位を記録したが、英国ではダニー・オズモンドが「Young Love」で若者の支持を受け首位を飾る中、9月1日に最高位の9位に入る。これがボビー・ゴールズボロの最後の全米シングル・チャート入りを果たしたシングルとなるのだが、その年の後半に英国の作曲家であるロジャー・クックとロジャー・グリーナウェイによる「Hello Summertime」で英国トップ20入りのヒットを果たす。そして1975年春に英国で「Honey」を再発すると驚きの第2位にまで再浮上したのであった。

Written by Paul Sexton


Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了