ラナ・デル・レイのベスト・ソング20:唯一無二のサウンドと歌声、そして世界観
ここ数十年で最もエキサイティングな音楽アーティストのひとりであるラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)は、唯一無二の独特なサウンドでその名を知られるようになった。
2012年の「Video Games」によって、彼女はニッチなアーティストからメインストリームのスターとなった。彼女が作る楽曲は映画的であり、トレードマークとなっているハスキーな深みのあるヴォーカルで歌われる。
大ブレイクを果たして以来、ラナは自らの得意とするスタイルのバリエーションを発表し続けている。そんな中にはダークでサイケデリックな曲もあるし、軽めのラブ・ソングもある。それでいて彼女は、自分のルーツを見失うことなどない。そんな彼女のベストソング20曲をランキングでご紹介しよう。
Written by Sorrell Forbes
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20位 Young And Beautiful(2013年『華麗なるギャツビー・サウンドトラック』収録曲)
この「Young And Beautiful」は、ジャズ・エイジを代表するF・スコット・フィッツジェラルドの小説『華麗なるギャツビー』をバズ・ラーマン監督が2013年に映画化した時に作られた。
この曲でのラナ・デル・レイは、他の多くの曲とは異なるアプローチをとっている。通常であれば、彼女は毒のある関係や報われることのない片思いについて歌うが、ここでは『華麗なるギャツビー』で描かれたロマンスをうまく取り入れ、「若さや美しさをなくしても」パートナーが自分を愛してくれるという美しいメッセージを表現している。
彼女は、メジャー・レーベルからのデビュー・アルバム発売からわずか1年後というキャリアの早い段階で大ヒット映画のサウンドトラックに参加する機会を得た。そのことが、デル・レイの才能を証明している。
Written by Sorrell Forbes
19位 Dealer(2021年『Blue Banisters』収録曲)
この「Dealer」は、アレックス・ターナーとマイルズ・ケインのザ・ラスト・シャドウ・パペッツと組んだ2017年のセッションから生まれた。
この曲は官能的なグルーヴで始まり、ケインが自分の居場所を秘密にしてほしいと口にする。やがてほぼラップのようなプレコーラスでラナが登場し、コーラスでは驚くべきヴォーカル・パフォーマンスで主役の座を完全に奪っている。その歌声はほとんどヒステリックと言っていいほど感情面で疲れきった感じに聞こえる。まさしく、リスナーを魔法にかけるようなヴォーカルだ。
ラナはこの曲のリリース直前にインタビュー誌のジャック・アントノフのインタビューに答え、次のように語っていた。
「私はただ馬鹿でかい声で叫んでいるだけ。私が叫ぶとどんな風になるのか、みんな知らない。私の叫び声と言ったらそれはもうすごいんだから」
Written by Jamie Atkins
18位 F**ked My Way Up To The Top(2014年『Ultraviolence』収録曲)
この「F**ked My Way Up To The Top」は、『Ultraviolence』の「Money Power Glory」と同じように皮肉な曲だ。ここではラナ・デル・レイが自分を批判する者に向かって反論している。そして、自分がどう思われているのか知っているし、そんなことはまるで気にしていないと述べている。
この曲も、「Blue Jeans」の共作者であるダン・ヒースとのコラボレーションだ。
Written by Sorrell Forbes
17位 Arcadia(2021年『Blue Banisters』収録曲)
『Blue Banisters』のエレガントなハイライトである「Arcadia」は、挑戦的な自己愛をテーマとした美しいバラードである。この曲は架空の隠れ家やシンプルな楽しみを描いているが、ロサンゼルスの街も舞台となっている。ニューヨーク出身の彼女はここで自分の体をLAになぞらえながら、この街が自分にとって重要な場所だと次のように確認している。
In Arcadia, Arcadi
All roads that lead to you as integral to me as arteries
That get the blood flowing straight to the heart of me
アルカディア、アルカディア
あなたに続く道は、私の一部
心臓に血を注ぎ込む動脈と同じくらい大切
そしてこの歌の物語は、やんわりと皮肉めいたこともほのめかしている。つまりラナは前に進まなければならないと感じているが、それは自分に対する批判が新たなスタートを強いているからなのである。
They built me up 300 feet tall just to tear me down
So I’m leavin’ with nothing but laughter, and this town
Arcadia
あいつらは私を高さ300フィートに作り上げた ただ傷つけて壊すために
だから私は旅立つ あとに残すのは笑い声のみ それからこの街
アルカディアだけ
Written by Jamie Atkins
16位 Chemtrails Over The Country Club(2020年『Chemtrails Over The Country Club』収録曲)
この曲の中では、だんだんと不吉な予感が募っていく。冒頭は夢のような透明感のあるピアノのワルツから始まるが、やがてノイズとディストーションが優勢となり、暗闇が忍び寄ってきており、曲調は謎めいた歌詞を反映している。
歌詞で描かれるのは特権的な生活であり、その背景に登場するのは空に散らばる「ケムトレイル」である(「ケムトレイル」は「意図的に有害化学物質をばらまく飛行機雲」を意味する言葉で、一般的には陰謀論に関連した単語として知られている)
ラナはインタビュー誌で次のように語っている。
「この曲に出てくるのは、普通でありたいという強い願い。それから、ハイパーアクティブでエキセントリックな精神状態だと『Chemtrails…』のような心境になるということ」
Written by Jamie Atkins
15位 Blue Banisters(2021年『Blue Banisters』収録曲)
『Blue Banisters』には、女性同士の友情を讃える曲がたくさん収録されている。この妖しい響きのアルバム・タイトル曲もそのひとつだ。ここでは、男女関係がうまくいかなくなったときにラナの友人たちが手を差し伸べてくれたことを詳しく描き出しているように感じられる。
問題の男は、「子供を作ろう、痛みを和らげてあげよう、手すりを青く塗ってやろう」と約束する。しかし再びコーラスが始まる頃にはそれらの約束は道端に放り出されており、ラナは「姉妹たち」に手すりの塗り直しを手伝ってもらっている。
Written by Jamie Atkins
14位 In My Feelings(2017年『Lust For Life』収録曲)
「In My Feelings」は、恋愛中ではなく、恋愛が終わった後のことに焦点を絞った曲だ。ここでラナは次のように歌っている。
Sobbin’ in my cup of coffee
Cause I fell for another loser
コーヒー・カップの中で泣いている
だってまた別の負け犬と恋に落ちたから
この歌詞は、彼女にとって後ろめたさを感じる楽しみのひとつ、つまりコーヒーを小道具のひとつに使っている。彼女はComplex誌で「1日に13杯は飲まないと生きていけない」と語っている。
多くのファンは、ここに出てくる「負け犬」がラッパーのG・イージーのことだと主張している。彼は、ラナの交際相手だったと噂される人物だ(彼女は『Lust For Life』のSpotifyローンチ・パーティでこの曲を披露する前に、一瞬だけ手で「G」のサインを見せた)。
この曲が出た同じ年にGイージーは「Nothing Wrong」という曲をリリースしている。その中で彼は、「ラナは俺のことをクレイジーだと思っている。たぶんそうかもしれない」と語っている。
Written by Sorrell Forbes
13位 Norman F**king Rockwell(2019年『Norman F—ing Rockwell』)
ラナの機嫌は損ねない方がいい。彼女の5枚目のアルバムで冒頭を飾るタイトル曲は、気取ったナイーブな恋人をコテンパンにやっつけながら、そうした欠点と共に生きていくという生活に身を任せているのだ。
このタフな歌詞は、曲調と激しいコントラストを描き出していた。この曲はラナのサウンドが新古典主義の時代を迎えたことを示しており、渦巻くようなハリウッドの黄金時代のストリングスとキャロル・キング風のピアノが特徴となっている。
Written by Jamie Atkins
12位 Ultraviolence(2014年『Ultraviolence』週路曲)
ラナ・デル・レイのサード・アルバムのタイトル曲は、世間の一部の人たちを怒らせた。その理由は、次のような素直に服従するような歌詞が含まれていたせいだった。
You’re my cult leader
I love you forever
あなたは私のカルト指導者
あなたのことをいつまでも愛している
ラナの多くの曲と同じように、この言葉の裏には真実のカケラが潜んでいる。ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、彼女は自分がかつてカルト教団に属しており、教祖の言うことに従っていたと告白したのだ。その教祖について「人をバラバラにしてまた組み立て直すことを信じている」人物だった。そしてと本人はこう認めている。
「ちょっと変な感じだけど、そこがあの曲のテーマだった。導かれ、身を委ねるという考えとロマンチックな感情が絡み合っている」
少しタブーに触れるような歌詞はさておき、この曲自体はアルバム『Ultraviolence』の中でも最高の曲のひとつである。ラナの柔らかなヴォーカルのバックからは、ごく基本的なピアノのコード、重いストリングス、そして軽く叩くようなドラムが聞こえてくる。
Written by Sorrell Forbes
11位 Mariner’s Apartment Complex(2019年『Norman F**king Rockwell』収録曲)
この曲も『Norman F**king Rockwell』の収録曲で、やはり当時のラナの曲作りを特徴付けていた気迫と自信を強調している。これ以前の彼女は自らを陰気で純情な少女として描くことが多かったが、ここで描かれる自己像は力強い保護者になっている。
この曲の中に、エルトン・ジョン&バーニー・トーピンが1973年に発表したマリリン・モンローへのトリビュート曲にちなんだ箇所があるのは明らかだ。ラナはさらに「I’m Your Man」というリフレインを繰り返しており、ここはレナード・コーエンを意識したものになっている。
『Norman F**king Rockwell』では過去のロック・アーティストに敬意を表した部分が多い。それはあたかも、ラナが偉大な音楽家たちの宮殿に登り詰めたことを確認しているかのようだ。この曲は70年代のシンガー・ソングライターにふさわしいクラシックなサウンドで仕上げられており、ドラマチックでうっとりするようなコーラスも加わっている。
Written by Jamie Atkins
10位 White Dress(2020年『Chemtrails Over The Country Club』収録曲)
「White Dress」は、記憶を過去へと遡る風変わりな曲だ。この中で、ラナは有名になる前の日々を思い出している。
ウェイトレスの仕事をしながら、自分の心を揺さぶる音楽に出会った夏の夜。そんな若き日の気ままな日々が鮮やかに描写されている。この曲の特徴は、彼女の並外れて素晴らしいパワフルなヴォーカル・パフォーマンスにある。
一部の歌詞は、音節をたくさん詰め込みすぎていてきちんと歌えそうもないが、ラナはこのヴォーカルの曲芸を優雅にこなし、ドラマチックな感覚を作り出している。
Written by Jamie Atkins
9位 Cola(2012年『Paradise』収録曲)
ラナ・デル・レイの作品には若い女性に金を注ぎ込む「パパ」が繰り返し登場する。この曲も、そうしたタイプのひとつとして数えられる。冒頭の一節
My p**sy tastes like Pepsi cola
私のアレはペプシ・コーラの味がする
は、マスメディアではおそらく楽曲そのものよりも取り沙汰されたはずだ。
この曲のリリースから数年後、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが業界の女性に性的暴行を加えていたとして告発された。それを受けて、この曲の次の部分がにわかに注目を集めた。
Harvey’s in the sky with diamonds
and he’s making me crazy
ハーヴェイは空でダイヤモンドと一緒にいて
私をおかしくする
ラナはMTVニュースのインタビューに対し、次のように答えている。
「あの曲を作ったときの私は、ハーヴェイ・ワインスタインやハリー・ウィンストンみたいな人物を思い浮かべていたんだと思う」
Written by Sorrell Forbes
8位 hope is a dangerous thing for a woman like me to have – but i have it(2019年『Norman F**king Rockwell』収録曲)
これまでにテイラー・スウィフトやローデを手がけているプロデューサーのジャック・アントノフによれば、驚くべきことにこの「hope is a dangerous~」はラナと初めて組んだセッションの初日に録音されたという。
これは意外なほど心地よく静かなパフォーマンスとなっており、ニュアンスに富んだアントノフのピアノがラナのヴォーカルの完璧な引き立て役を務めていた。ここでラナは自らの心境を吐露するようなヴォーカルを披露している。それは歌というよりも、感情のほとばしりというべきものだ。
一見すると、恋愛面の絶望という考えに絡め取られ、自らの作品が商品化されることに葛藤するアーティストの自伝的記述にも見える。とはいえ、大洪水の後には希望がある。
曲がフェードアウトしてしまうまで、ラナは非常にか弱い声で曲名のフレーズを繰り返し歌う。
hope is a dangerous thing for a woman like me to have
but i have it
私のような女には希望は危険なもの
でも私には希望がある
あたかも、まだ信じていない呪文のように。
Written by Jamie Atkins
7位 Ride(2012年『Paradise』収録曲)
EP『Paradise』の1曲目は、ジャスティン・パーカーと共作した曲だ(パーカーは「Video Games」と「Born To Die」も共作している)。プロデュースを担当したリック・ルービンは、フランク・オーシャンからシャキーラまでありとあらゆるアーティストたちを幅広く手がけている。この曲のビデオも物議を醸すような内容だった。
ここではラナ・デル・レイがバンダナを巻いた年配の男性や暴走族といった複数の恋人と一緒にいる様子が描かれている。ラナが「ビデオの演出面でのソウルメイト」と呼ぶアンソニー・マンドラーが監督したこのビデオは、ラナによると、彼女の人生を正確に表現したものだという。彼女は、ガーディアン紙のインタビューでこのビデオが「フェミニストの眉をひそめさせる」可能性があると認め、electronicbeats.netでは次のように語っている。
「私は自由恋愛を信じている。単にそう感じているだけ。あのビデオは、さまざまなタイプの男性と付き合い、特定のタイプの人を好むことなく生まれてきた私の経験を映し出しているに過ぎない。私にとって、あそこで描かれているのはさまざまな人たちの中に愛を見つけるという私の物語。そういう経験が、私の音楽に2番目に大きな影響を与えている」
Written by Sorrell Forbes
6位 Blue Jeans(2012年『Born To Die』収録曲)
この「Blue Jeans」は、独特のギター・ライン、パンチの効いたストリングス、そしてヒップホップのビートを中心とした曲だ。これもまた、愛を追い求めるラナの欲求がテーマとなっている(たとえその気持ちが報われないとしても)。
I will love you ’til the end of time
I would wait a million years
この世の終わりまであなたを愛し続ける
たとえ100万年でも私は待っている
という歌詞には、彼女の人生の目的、つまり「恋に落ちること」がまとめられている。それは、50年代のメンタリティへの回帰と言っていい。歌詞の中でしばしば取り上げられるヴィンテージ・カーやハリウッドの黄金時代も、そうしたメンタリティを反映している。
Written by Sorrell Forbes
5位 Summertime Sadness(2012年『Born To Die』収録曲)
「Summertime Sadness」も、ラナ・デル・レイのロマンティシズムを中心に展開する曲だ。2000年代前半はEDMがチャートを席巻していたので、フランス人DJのセドリック・ジェルヴェがこの曲のリミックスを手がけたのはまさに絶好のタイミングだった。
そのリミックスはオリジナルよりも大きなヒットとなり、ラナも新しいファンを獲得した。カイル・ニューマンが監督したこの曲のビデオは、ラナの友人(ニューマンの妻で女優のジェイミー・キングが演じている)が自殺する前にラナと一緒に過ごした日々を撮影したホームムービーといった趣で仕上げられている。
Written by Sorrell Forbes
4位 Born To Die(2012年『Born To Die』収録曲)
いかにもラナ・デル・レイらしい作風の「Born To Die」は、タイトルで暗示されているように、他の曲にも共通する物悲しい歌詞が前面に出ている。この曲は、同名のアルバムからリリースされた3枚目のシングルとなった。
ビデオの制作費はこれまでで最高の額が投じられており、完成した画面からもそれが伝わってくる。ヨアン・ルモワンヌが撮影したこのビデオでは、ラナはフランスのフォンテーヌブロー宮殿で玉座に座っており、その両脇には2頭のベンガルタイガーが控えている。これは、彼女がこれまで作り出したビデオの中でもとりわけ驚異的な場面のひとつである。
Written by Sorrell Forbes
3位 The Greatest(2019年『Norman F**king Rockwell!』収録曲)
これも、ラナの特にエモーショナルな作品のひとつとして数えられる物悲しいピアノ・バラードだ。ここでの彼女はノスタルジーに浸っており、ビーチ・ボーイズのドラマーだったデニス・ウィルソンの悲劇的な死、ニューヨークで過ごした青春時代、2018年のロサンゼルスの大規模な山火事、下り坂に入ったカニエ・ウェストの活動、悪化する気候問題などといった話題を取り上げている。
この曲は、個人的な意味でも、より広い文化的な意味でも、燃え尽き症候群をテーマとした歌のように感じられる。ラナはここでは次のようなウィットに富んだ表現を披露している。
The culture is lit and I had a ball
I guess I’m burned out after all
カルチャーは燃え盛り、私も楽しんだ
それが終わった後の私は燃え尽きているんじゃないかな
Written by Jamie Atkins
2位 Venice B**ch(2019年『Norman F**king Rockwell!』収録曲)
この曲は10分近い大作で、ラナはこれを『Norman F**king Rockwell!』のリリースを告げる完璧なシングルとして構想していた。彼女はApple MusicのBeats 1でゼイン・ロウのインタビューに答え、次のように語っている。
「マネージャーにこれを聞かせた時は面白かった。私が『これをシングルで出したいと思う』って言うと、マネージャーたちは『10分もある曲だよ。冗談でしょ? 題名も“Venice B**ch”だし、どうかしているよ。3分の普通のポップソングは作れないの*』という感じだった。でも私はこう答えた。『夏の終わりには、10分間ドライブしてただただエレキ・ギターに浸りたいという人もいるよ』ってね」
ラナは自分の意見を貫き通し、この曲はアルバムのセカンド・シングルとしてリリースされた。曲はフィンガー・ピッキングのギターで始まり、ラナはわがままなアーティストたちの幸せな関係を詳しく描写していく。
You write, I tour, we make it work
You’re beautiful and I’m insane
We’re American-made
あなたが作曲し、私がツアー。私たちはそれがうまくいくように頑張る
あなたは美しく、私は正気じゃない
私たちはアメリカで作られた
やがて曲の始まりから3分ほど経つと、夢見心地なサイケデリック風の展開になり、ラナはトミー・ジェームズ&ザ・ションデルズの1968年のヒット曲「Crimson & Clover」を引用する。そして曲調は激しい人間関係を映し出すかのように、嵐のような雰囲気と至福の瞬間のあいだを行き来していくのだ。
Written by Jamie Atkins
1位 Video Games(2012年『Born To Die』収録曲)
この20曲のベスト・ソング・リストを完璧なものにしようとするなら、ラナ・デル・レイのメジャー・デビュー曲を見過ごすわけにはいかない。この曲のビデオがインターネットでブームになったおかげで、彼女は一躍メインストリームの舞台に躍り出た。
そのビデオはラナ本人がウェブカメラで撮影・編集したもので、唇をすぼめて歌う彼女の姿と、LAの記録映像が交互に映し出されている。彼女はロンドンで、当時付き合っていたボーイフレンドがビデオゲーム『ワールド・オブ・ウォークラフト』をプレイしているのを見ながら、この曲を作った。
NME誌のインタビューで、彼女はこの曲のテーマが「当時私が付き合っていた彼との関係」にあったと語る。
「あのころは、キャリアを築き上げたいという自分の野心を捨てて、ただ家で彼と一緒にいることを楽しんでいた時期だった」
Written by Sorrell Forbes
Written By uDiscover Team
2023年3月24日発売
CD&LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music
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