1972年に生まれたベスト・ソング : 50年前に作られた67の名曲をランキング

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Stevie Wonder - Photo: Ron Howard/Redferns

1972年にリリースされた曲について、何を語ればいいだろう?この時期は、世界中の一流ミュージシャンが未知の領域を開拓し、ジャンルやサウンドをミックスして組み合わせていた時代だ。

60年代の陶酔で二日酔い状態になっているどころか、ビーチ・ボーイズ、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョンといったアーティストたちは大きな目的意識を持って新しい10年、つまり70年代に足を踏み入れていた。

一方ドイツでは、新たにジャーマン・ロック (クラウト・ロック) のサウンドが形成されつつあった。またニューヨークでは、ファニア・レーベルのサルサが黄金期を迎えている。この1972年のベスト・ソングのリストにはブラジルの名曲もあれば、グラム・ロックを象徴する傑作もある。ここには、たとえ誰であろうと気に入る曲がひとつはあるはずだ。

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67位 : ビーチ・ボーイズ「You Need A Mess Of Help To Stand Alone」

私たちの大多数は、この伝説的なサーファーたちが奏でるカリフォルニアの太陽のような明るいメロディーに慣れ親しんでいる。とはいえ1972年にもなると、ビーチ・ボーイズはもう少し荒削りなサザン・ロック・バンド風のサウンドに変身していた。

『Carl and the Passions – “So Tough”』に収録されていたこの曲は『Pet Sounds』から何マイルも離れた場所まで来ている。しかし、それでも満足のいく素晴らしい仕上がりになっていた。

 

66位 : ウィッシュボーン・アッシュ「The King Will Come」

ウィッシュボーン・アッシュは7分間に渡る長大なギター演奏中心の曲を作り上げた。彼らはここで時代を超えたトピックを取り上げ、ロック・ファンの心の奥底を刺激してくる。

 

65位 : アネット・ピーコック「Pony」

アネット・ピーコックの『I Am The One』は、SF的なサウンドと抽象的な真実と詩的なヴォーカルで構成される風変わりなアルバムだった。「Pony」はその中でも傑出した曲となっている。

 

64位 : プラスティック・オノ・バンド「New York City」

世界最大の都市のひとつ、ニューヨーク・シティを讃えたプラスティック・オノ・バンドの「New York City」は、ジョン・レノンがルーツに回帰したロックンロール・アンセムである。

 

63位 : ザ・ラズベリーズ「Go All The Way」

オハイオ州出身のこの4人組のパワー・ポップ・バンドは素晴らしいハーモニーを駆使して、古き良きブリティッシュ・インベイジョン・サウンドを70年代に向けて新たに作り変えている。

 

62位 : カトリーヌ・リベロ・アンド・アルプ「Jusqu’a Ce Que La Force De T’Aimer Me Manqu」

このグループは先進的でハイブリッドなアプローチで知られるフレンチ・フォーク/プログレのアンサンブルであり、彼らの1972年のアルバム『Paix』には珠玉の名曲がたくさん収録されていた。カトリーヌ・リベロが作ったこのラブ・ソングもそのひとつだ。

 

61位 : クラスター「Plas」

クラスターは、聞く人を催眠術にかけるようなシンセサイザーでジャーマン・ロックに宇宙的な雰囲気を持ち込んだグループである。

 

60位 : エディ・ケンドリックス「Someday We’ll Have A Better World」

このファンキーなソウル・アンセムは、元テンプテーションズのエディ・ケンドリックスが1972年に発表したアルバム『People…Hold On』に収録されている。ここでのケンドリックスは、ユートピア的な世界を夢見ている。

 

59位 : フリートウッド・マック「The Ghost」

リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが加入する前から、フリートウッド・マックは素晴らしいレコードを何枚も出していた。その中のひとつ、『Bare Trees』には、このバンドの素晴らしい音楽性を示すミドル・テンポのアンセム「The Ghost」が収録されている。

 

58位 : マッコイ・タイナー「Sahara」

ジョン・コルトレーンのクラシック・カルテットに在籍していたことで知られるマッコイ・タイナーは、ソロでも同じようなテーマを追求していた。LPの片面全体を占めていた「Sahara」を聞けば、彼がスピリチュアル・ジャズの広大なサウンドに多大なる影響を与えていたことがよくわかる。

 

57位 : ハリー・ニルソン「Spaceman」

ニルソンはソングライターズ・ソングライター、つまりソングライター仲間から高く評価されるソングライターで、ジョン・レノンやポール・マッカートニーといったもっと知名度の高いミュージシャンたちから愛される存在だった。ニルソンの力強い「Spaceman」は不朽の名作であり、誰もが羨む彼の曲作りの才能が存分に発揮されている。

 

56位 : ホレス・アンディ「Skylarking」

あの驚異的なホレイシー・アンディがいないレゲエ・ミュージックの世界など、とても想像することはできないだろう。デビュー・アルバム『Studio One』に収録されている「Skylarking」を聞けば、このシンガーならではの個性豊かなスタイルがはっきりと感じられる。

 

55位 : J.J.ケイル「Call Me The Breeze」

J.J.ケイルは、彼の代表曲のひとつである「Call Me The Breeze」でさまざまな形態のアメリカーナをタルサのシチューに混ぜ合わせている。この病みつきになる楽曲の魅力には、どうにも抵抗できない。

 

54位 : サンディ・デニー「Listen, Listen」

サンディ・デニーはフェアポート・コンヴェンションの中でも最も人気のあるシンガーだった。1972年の傑作ソロ・アルバム『Sandy』に収められていた「Listen, Listen」を聴けば、その理由はすぐに理解できるだろう。

 

53位 :ピート・タウンゼント「Pure and Easy」

ザ・フーの作品と同じくらい中毒性のある「Pure and Easy」では、ギターを破壊するピートらしい激しい曲調が1970年代のラジオのメローなサウンドと見事に融合している。

 

52位 : ロッド・スチュワート「You Wear It Well」

ロッド・スチュワートのソロ・キャリアは1972年まで順調にノンストップの成功を収め続けていた。限りなくキャッチーな「You Wear It Well」もそれを証明している。ロッドの楽曲カタログはたくさんのヒット曲を含んでいるが、その中でもこの曲は未だに高い人気を誇る不朽の名曲となっている。

 

51位 : ブラック・サバス「Supernaut」

ブラック・サバスのギタリスト、トニー・アイオミは「Supernaut」で歴史に残るヘヴィなリフを作り出し、自己ベストを更新した。とはいえこの曲を信じられないほどの高みへと導いているのは、ドラマーのビル・ワードの素晴らしいドラム・ブレイクだろう。

 

50位 : チック・コリア「Crystal Silence」

チック・コリアは超メロウな「Crystal Silence」で未知の領域を開拓していた。この瞑想的な曲は、メロディアスで音数の少ない構成にやがてニュー・エイジとなる要素を融合させた作品である。

 

49位 : アーチー・シェップ「Attica Blues」

アーチー・シェップはインパルス・レーベルの音楽にソウルフルな風を吹き込み、同じレーベルにいたジョン・コルトレーンやファラオ・サンダースよりもハードな要素を持ち込んだ。その証拠となるのが、アルバム『Attica Blues』の力強いタイトル曲である。

 

48位 : テリー・キャリア「Dancing Girl」

「Dancing Girl」はテリー・キャリアの1972年の名盤『What Color Is Love』に収録されていた。このほぼ10分にもわたってソウルを探求する曲は傷心と救済のサウンドに深く浸っている。

 

47位 : ジェネシス「Watcher of The Skies」

ピーター・ガブリエル在籍時のジェネシスは、天才的なミュージシャンが集結したバンドだった。その素晴らしさを確かめるなら、彼らの壮大なアルバム『Foxtrot』に収録されていた「Watcher of The Skies」を聞くだけでいい。これを聞けば、こうした伝説的な才人たちがテレパシーを交わすように互いを刺激しあっていたことがわかるはずだ。

 

46位 : ジェスロ・タル「Thick As A Brick」

1曲が40分以上あり、アルバム1枚全体を埋め尽くしている……そんな曲よりもプログレっぽい曲など存在するだろうか? ジェスロ・タルはこのプログレというジャンルで最も成功した作品のひとつである『Thick As a Brick』をリリースした。このアルバムは、まさに「アルバム全体が1曲」というタイプの代表格だった。

 

45位 : チャック・ベリー「Let’s Boogie」

1972年のチャック・ベリーはまだ力強くノリまくっていた。『The London Chuck Berry Sessions』の「Let’s Boogie」では、その魅力を存分に堪能できる。このアルバムは、歴史に残る彼のキャリアの中でも最高の売り上げを記録している。

 

44位 : ジョニー・ナッシュ「I Can See Clearly Now」

ボブ・マーリーとコラボレーションしたことで知られるジョニー・ナッシュは「I Can See Clearly Now」で不朽の大ヒットを記録した。この曲は実に良い雰囲気の仕上がりになっており、聴く人を歌詞の最初の1行で魅了してしまう。

 

43位 : マイルス・デイヴィス「Black Satin」

この年のマイルスは、驚異的なくらい時代の先を行ったアルバム『Off the Corner』をリリースしている。このアルバムの収録曲「Black Satin」でのマイルスは、実に未来的でファンキーだ。

 

42位 : アレサ・フランクリン「Rock Steady」

1972年に発表された「Rock Steady」は、アレサ・フランクリンの最高に確信と自信に満ちたパフォーマンスとディープなグルーヴが相まって、まさしくパーティーにぴったりのアンセムに仕上がっている。

 

41位 : フランソワーズ・アルディ「La Berlue」

このフレンチ・ポップスを代表する女性歌手は、「La Berlue」で自らの特徴的なヴォーカル・スタイルを維持しつつ、自信を持ってグラム・ロック的なアプローチを取り入れている。この曲は、病みつきになりそうな束の間の喜びをもたらしてくれる。

 

40位 : ファンカデリック「America Eats Its Young」

ファンカデリックのアルバム『America Eats Its Young』は、このグループのキャリアの中でも最高にハードで激しいグルーヴで幕を開ける。そして、メローでサイケデリックなトリップへと移り変わっていく。

 

39位 : ロキシー・ミュージック「Ladytron」

ロキシー・ミュージックと同じくらいグラム・ロックの複雑さと神秘性を体現しているアーティストはそうそういない。彼らのデビュー・アルバムに収録されていた「Ladytron」は、驚くほど親しみやすく、それでいて驚くほどよそよそしく聞こえる。

 

38位 : アリス・クーパー「School’s Out」

これぞまさしく、世界中にいる10代のはみ出し者のサウンドトラックだ。ここでアリス・クーパーは、学校が永遠に休みになるという空想ファンタジーの世界を作り出した。

 

37位 : ルー・リード「Perfect Day」

元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのシンガーであるルー・リードは、哀愁と物悲しさと救済のすべてをわずか数分間で表現する曲を完成させた。そこには、鼻歌でハミングできるようなメロディと非常に盛り上がるアンセムのようなサビが含まれていた。

 

36位 : カーリー・サイモン「You’re So Vain」

これは、ディス・トラックの歴史に残る傑作だ。カーリー・サイモンが1972年に発表したこのヒット曲は彼女の代表曲となった。ここでは、身勝手な元恋人が標的となっている。

 

35位 : ザ・ローリング・ストーンズ「Rocks Off」

ザ・ローリング・ストーンズは、彼らならではのみだらなロックの化学反応を『Exile on Main St.』で完成させた。これは、際限なく続く堕落した夜のサウンドトラックだった。

 

34位 : ドゥービー・ブラザーズ「Listen to The Music」

名曲の中には、初めて聴いた瞬間から頭にこびりつく曲もある。たとえばドゥービー・ブラザーズの「Listen to The Music」がそうだ。この曲は彼らのモンスター・ヒットとなった。

 

33位 : シカゴ「Saturday in the Park」

シカゴというバンドには数多くのメンバーがいたし、数多くのヒット曲もあった。その中で最大のヒットとなったのが「Saturday In The Park」である。これは、ポップス/フュージョンの大編成バンドが巧みに仕上げた弾けるようなポップ・ソングだった。

 

32位 : キャット・スティーブンス「Sitting」

キャット・スティーブンスの「Sitting」は、内なる自分との対話や瞑想を試みるソングライターの姿を描いている。

 

31位 : カエターノ・ヴェローゾ「You Don’t Know Me」

1972年は、南米音楽にとって豊穣の年だった。この年に生まれた作品の代表例がカタノ・ヴェローゾのアルバム『Transa』である。そこに収録されていた「You Don’t Know Me」は、このころ亡命中だったヴェローゾが作り出した傑作のひとつだ。

 

30位 : フランク・ザッパ「Blessed Relief」

フランク・ザッパの楽曲カタログは重量級と言えるほど膨大なものだが、そんな中でもこの「Blessed Relief」はメローな小休止と言える。ここでのザッパと参加ミュージシャン達は、ほとんど瞑想状態の中にある。

 

29位 : タウンズ・ヴァン・ザント「Pancho and Lefty」

タウンズ・ヴァン・ザントのゴージャスな歌声とアコースティック・ギターとフィドルが重なり合うこの曲は、逃走中の無法者の伝説的なストーリーを描き出していく。

 

28位 : ビッグ・スター「Thirteen」

これは若い頃の恋心と成人期初頭の複雑な心境を歌った優しいアコースティック・バラードである。ここでビッグ・スターは、新しい発見をした時の感情と郷愁の念を完璧に表現している。

 

27位 : カーペンターズ「A Song For You」

カレン・カーペンターはソフト・ロック・ムーブメントの代表的存在だった。「A Song For You」は、彼女の素晴らしい才能が表れた曲の典型例だろう。

 

26位 : ニール・ヤング「Heart of Gold」

シンプルさというのは重要なポイントである。それは、ニール・ヤングの名曲「Heart of Gold」を聞けばよくわかる。このソロ・バラードは人の魂 (ソウル) を揺り動かし、感動させる。

 

25位 : ジョニ・ミッチェル「You Turn Me On, I’m A Radio」

ジョニ・ミッチェルの「You Turn Me On, I’m A Radio」は、非常にキャッチーな曲だった。それゆえ、1972年にこのスターに初めてチャートでのヒットをもたらした。

 

24位 : モット・ザ・フープル「All The Young Dudes」

イギリスのロック・バンド、モット・ザ・フープルは当時なかなか人気が上がらず苦戦していた。そんな時、デヴィッド・ボウイから「All The Young Dudes」という楽曲を提供された。それがヒットしたおかげで彼らの運命は一夜にして変わり、この曲はグラム・ロック全盛期を代表するアンセムとなった。

 

23位 : ミルトン・ナシメント&ロー・ボルジェス「Tudo Que」

レコード・コレクターたちは、この素晴らしいコラボレーション・アルバムを喉から手が出るほど欲しがっている。ミルトン・ナシメントとロー・ボルジェスという2人の巨匠は、コンビを組むとさらに魅力を増していた。

 

22位 : デヴィッド・ボウイ「Starman」

「Starman」はデヴィッド・ボウイの大ヒット曲だ。この曲の後押しによって、アルバム『Ziggy Stardust』もチャートを駆け上がることになった。これもまた、グラム・ロック・ムーブメントが本格化したことを決定付ける名曲のひとつである。

 

21位 : トッド・ラングレン「Hello It’s Me」

トッド・ラングレンの「Hello It’s Me」は、もともと彼のグループ、ナッズのシングルB面に収められていたバラードだった。その繊細な魅力がDJに受け、ヒットすることになった。ラングレンはこの曲をソロでも再録音し、時代に合わせてテンポアップしている。

 

20位 : スティーリー・ダン「Reelin In The Years」

スティーリー・ダンの大ヒット曲「Reelin In The Years」は、間違いようのない特徴的なギター・リフで始まる。この曲では、前の恋人への別れが皮肉たっぷりに歌われている。

 

19位 : オールマン・ブラザーズ・バンド「Melissa」

『Eat A Peach』はオールマン・ブラザーズの絶頂期のアルバムである。その収録曲の中でも特に抜群の出来になっていたのが「Melissa」で、これは当時亡くなったばかりのデュアン・オールマンを追悼するトリビュート曲だった。

 

18位 : ジャクソン・ブラウン「Doctor My Eyes」

この素晴らしいミッドテンポのピアノ・ジャムの曲で、ジャクソン・ブラウンはある男の物語を描いていく。その男は人生の中で数々の苦難を経て、より厭世的でより決然的な姿勢になっている。

 

17位 : カン「Vitamin C」

カンのドラマー、ヤキ・リーベツァイトの活力に満ちたリズムによって、「Vitamin C」はジャーマン・ロックの傑作となった。

 

16位 : ロイ・エアーズ「We Live In Brooklyn Baby」

このファンキーなジャズ・グルーヴは、ヘッドホンをつけて地下鉄に乗るときの完璧なBGMとなる。

 

15位 : ジミー・クリフ「The Harder They Come」

このロックステディの名曲は、同名映画のサウンドトラックに収録されていた。ここではジミー・クリフがいかにもジャマイカらしい最高のグルーヴを奏でている。

 

14位 : T.レックス「Metal Guru」

グラム・ロック・パーティーの幕開けを飾るT.レックスの「Metal Guru」は、あのムーブメントのエキサイティングでパワフルな側面をすべて封じ込めたような曲だ。

 

13位 : ニッティ・グリッティ・ダート・バンド「Will The Circle Be Unbroken」

このフォーク・ソングの素晴らしいヴァージョンはたくさんあるが、その中でもニッティ・グリッティ・バンドのヴァージョンはカントリーとブルーグラスを融合させ、サウンドを1970年代風に仕立て直している。

 

12位 : アル・グリーン「Let’s Stay Together」

アル・グリーンは、1970年代でもとりわけディープでソウルフルな曲のひとつを作り上げた。その曲「Let’s Stay Together」は、セクシーな部分とロマンティックな部分の両方を兼ね備えている。

 

11位 : オージェイズ「Back Stabbers」

ソウル・グループがファンキーでエレガントなグルーヴに乗って不誠実な友人たちに問いかけることはあまりない。しかしオージェイズは、この痛烈なディス・トラックを作り上げた。これを聞けば、彼らがラブ・ソング以外の話題も歌っていたことがよくわかる。

 

10位 : ニール・ダイアモンド「Sweet Caroline」

ニール・ダイアモンドの大ヒット曲「Sweet Caroline」はサビがあまりにも魅力的なので、聴き手も思わず一緒に歌いたくなってしまう。これは幸せな友人たちがお祝いをする時のために作られたような曲だった。ニールにとっては、キャリアの成功を決定づける曲となった。

 

9位 : ステイプル・シンガーズ「I’ll Take You There」

ステイプル・シンガーズは非常にパワフルでソウルフルなゴスペル・グループだったので、キリスト教の信者ではない世俗的なリスナーもその偉大さを認めざるを得なかった。「I’ll Take You There」は、このグループの最高傑作かもしれない。聞いた瞬間にそれとわかる大ヒット曲である。

 

8位 : ウィリー・コローン&エクトル・ラボー「Che Che Colé」

「Che Che Colé」は、サルサの伝説的なミュージシャンふたりが手を組んで作り上げた信じられないほどリズミカルなダンス・フロアの定番曲である。この名曲は、1972年にリリースされたジョイント・アルバム『Cosa Nuestra』に収録されていた。

 

7位 : ノイ!「Hallogallo」

ノイ!は弾むような拍子、反復、ビートを組み合わせて、ジャーマン・サイケデック・ミュージックの究極の名曲「Hallogallo」を作り上げた。これは、だらだらと徹夜する時に最適な曲だ。

 

6位 : カーティス・メイフィールド「I’m Your Pusher」

カーティス・メイフィールドは、スタイリッシュな伊達男たちがひしめく中で「I’m Your Pusher」を発表し、爽やかなカッコよさの基準を作り変えた。これは映画『スーパーフライ』のサウンドトラックのハイライトとなった。

 

5位 : ニック・ドレイク「Pink Moon」

ニック・ドレイクは、並み居るアーティストたちとは一味違った優しいタッチで深夜のフォーク・ソング・レコードを作り上げた。それはあまりにもダイレクトな感触に仕上がっていたので、まるでアーティストのプライベートな空間に入り込んでいるかのような雰囲気になっていた。そんなアルバムの中でも、特に「Pink Moon」は静かな深遠さを伴って響いてくる。

 

4位 : ザ・テンプテーションズ「Papa Was A Rolling Stone」

このソウルフルなアンセムは1970年代で最も有名な曲の1つとなったが、テンプテーションズのヴァージョンはまさに決定版と言える素晴らしい出来映えだった。

 

3位 : ディープ・パープル「Smoke On the Water」

ディープ・パープルは最もヘヴィなブルース・バンドのひとつであり、「Smoke On The Water」はリッチー・ブラックモアをはじめとする面々が生み出した中でも最高に緊迫感のあるリフのひとつとなった。

 

2位 : エルトン・ジョン「Rocket Man」

この曲はエルトン・ジョン自身の代名詞とも言えるほどの代表曲になった。それゆえ、2019年にエルトン・ジョンの伝記映画が作られた時、その映画のプロデューサーはこの曲のタイトルを映画の題名に採用した。

 

1位 : スティーヴィー・ワンダー「Superstition」

このNo.1ヒットは、スティーヴィー・ワンダーの最も強烈な曲のひとつだった。ここではファンクに浸り切ったようなリフと情熱的なヴォーカルが特徴となっている。

 

Written By Sam Armstrong



 

 

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