B.B.キングの80才誕生日パーティーがアルバムになったような豪華ゲストとの作品『80』

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世界でも最も愛されるアーティストの一人で、80歳の誕生日パーティーを企画するとしたら、同じく一流の仲間を呼んでレコードにしてしまえばいいのではないか? 世界で最も有名なブルース・ミュージシャンと言っても過言ではない人がまさに80歳を迎える時にそれをやってのけたのだ。アルバムはB.B.キング&フレンズ名義でリリースされ、そのフレンズの顔ぶれはそうそうたるものだ。

2005年9月13日、80才の誕生日の3日前、B.B.キングは『80』をリリースし、エリック・クラプトンマーク・ノップラーエルトン・ジョン、ヴァン・モリソン、シェリル・クロウなどのオールスターのゲストが参加した。彼の素晴らしいキャリアの中で41枚目のスタジオ・アルバムであり、最初にレコーディングをした1949年から56年が経っていた。

アルバムはB.B.キングとゆかりのある曲のハイブリッドで、「Ain’t Nobody Home」をダリル・ホールと、名作ヒット「The Thrill Is Gone」を大ファンのエリック・クラプトン(ストリングスのアレンジメントは、ベックの父親のデヴィッド・キャンベルが担当)と、「There Must Be A Better World Somewhere」ではグロリア・エステファンと演奏した。

シェリル・クロウは不朽のブルースのバラード「Need Your Love So Bad」で共演、ロジャー・ダルトリーは珍しいソロでの出演を偉大なアーティストと共に行い、ザ・クルセーダズのスティックス・フーパーとウィル・ジェニングスが作曲した「Never Make Your Move Too Soon」を披露した。

ヴァン・モリソンはサニー・ボーイ・ウィリアムソンのヒット「Early In The Morning」を披露し、マーク・ノップラーはB.B.キングと共にギターを手に、カール・B・アダムスの「All Over Again」を演奏した。(この曲には印象深い歌詞 “I’ve got a good mind to give up living, and go shopping instead / 生活を諦めて代わりにショッピングに行こうとさえ思う” がある)。

また『80』ではB.B.キングと長年の友人であり、昔のレコーディング・パートナーで75歳のボビー・’ブルー’・ブランドと共演し、ウィリー・ネルソンの「Funny How Time Slips Away」を演奏。最後にエルトン・ジョンが登場し、ジミー・ロジャースの「Rock This House」でパーティーは終わりを迎えた。

Written by Paul Sexton



 

B.B.キング & フレンズ『80』

     

 

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