ABBAのアグネタ英語ソロ第2作『Eyes Of A Woman』はスターが勢ぞろい

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ABBAのアグネタ・フォルツコグは、英語で歌った初のソロ・アルバム『Wrap Your Arms Around Me』を1983年に発表。その2年後に再びソロでアルバムを作り上げた。1985年5月4日、英語で歌った2枚目(スウェーデン語のアルバムも含めると8枚目)のソロ作『Eyes Of A Woman』が全英チャートに初登場。このアルバムには有名なイギリス人アーティストがズラリと勢揃いしていた。

アルバム『Eyes Of A Woman』は、ABBAがいつも使っていたストックホルムのポーラー・スタジオで録音されている。プロデュースは10ccのエリック・スチュワートが担当。1曲目の「One Way Love」はELOの中心人物ジェフ・リンが作った曲で、これはドイツ・チャートでトップ40入りのヒットとなった。他の収録曲に目を向けると、「The Angels Cry」はムーディー・ブルースのジャスティン・ヘイワードの作品。また「We Move As One」はロック界のスーパー・グループ、エイジアのメンバーだったベテラン・ミュージシャン、ジョン・ウェットン&ジェフ・ダウンズの共作曲だった。

イギリス人アーティストからの提供曲は他にもあった。たとえばジャン・インス&フィル・パーマーの「Click Track」やチャイナ・バートンの「I Keep Turning Off Lights」もそうだし、「Just One Heart」もそうだ。これはジュディ・テュークのプロデューサー/夫だったポール・マグルトンとボブ・ノーブルの共作曲だった。

エリック・スチュワート自身も、このアルバムにはふたつの曲を提供している(「I Won’t Be Leaving You」と「Save Me (Why Don’t Ya)」)。またスチュワートとアグネタの共作曲「I Won’t Let You Go」はアルバムから最初にシングル・カットされ、スウェーデン、ベルギー、ポーランドでトップ10ヒットとなり、オランダでは最高2位に達した。ふたりはそのB面の「You’re There」も共作している。これはオリジナル・アルバムには収録されなかったが、2005年のリマスター盤にはボーナストラックとして追加された。

『Eyes Of A Woman』はスウェーデンでは大ヒットとなり、最高2位を記録。他のヨーロッパ各国でもかなりの好成績を収めた。しかしイギリスでは、前作『Wrap Your Arms Around Me』が最高18位まで上がったのに対し、こちらは初登場時の38位が最高位となっている。

ベニー/ビョルンやフリーダのソロ・アルバムと共に、『Eyes Of A Woman』もLPで再発されている(フォーマットは通常盤およびレッド・カラーの限定盤の2種類)。

Written by Paul Sexton


『Eyes Of A Woman』

  

♪ プレイリスト『ABBA Best Of


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