ひねくれたユーモア・センスを持つカリスマ、ジョン・マーティン

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John Martyn - Photo: Courtesy of Brian Cooke

ジョン・マーティンOBE(訳注:大英帝国勲章受賞者)は素晴らしくひねくれたユーモア・センスの持ち主で、それで人を笑わせることに重きを置いていた。そして、彼の名前は、彼の40年以上にも及ぶキャリアの大半以上に、今日ではより広く知られている。

彼は、1948年9月11日に、南ロンドンのニュー・モルデンで生まれた。そして、ジョン・マーティンは何年も自身のスタイルを磨くことに費やし、その膨大な作品は2013年に『Island Years』として17枚組みのボックスに収められた。素晴らしい実験的なギターと共に、穏やかなシンガー・ソングライターから、後期のカリスマティックでうなるようなシンガーへと成長する模様が収められている。

「15歳から17歳までは、グラスゴーのモッズだったんだ」とジョン・マーティンは、マット・スノウに2006年のモジョ誌のインタビューで語った。「ヴェスパを2台持ってて、スカやソウル、そして、テンプテーションズやフォー・トップス、プリンス・バスターを聴いていた。でも彼等はお互い傷つけあったり、いつも不快な感じだった、だからモッズをやめたんだ」

「やけになって、ギターを弾いて、サングラスをかけて、ひげを生やして、クールを装って、ボヘミアンになろうとしていたこともある。母から本当に多くことを学んだよ。そして義理の父親も相当のビートニクだったしね。僕の両親は離婚していて、僕は祖母と自分の父親と育ったんだ。彼は僕に釣りと狩猟を教えてくれた、主には気晴らしだね。若い男の子にとってこれよりいいことは起こらないよ」。

2017年4月には、2枚組のコレクション『 Head And Heart : The Acoustic John Martyn 』がリリースされた。この作品には、最もそぎ落とされた形のアコースティック・ギターとピアノによる唯一無二のパフォーマーの演奏が収められている。また、初期作品の『The Tumbler』や『Stormbringer!』の曲の未発表デモや、BBCの番組『The Old Grey Whistle Test show』に出演した時の「Bless The Weather」のパフォーマンスなども収録されている。加えて、1971年の『Bless The Weather』、1973年の『Inside Out』、1975年の『Sunday’s Child』が180グラムのアナログ盤で入手可能となっている。

Written by Paul Sexton


ジョン・マーティン『Island Years』

  

 

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