最高のジャズのライヴ・アルバム50選
我々の大多数にとって、ジャズを聴く最良の方法はライヴだろう。インプロヴァイズしたり、互いを刺激し合いながら、より高い創造性を極める、絶頂期にある才気溢れたミュージシャン達の自由でスポンテニアスな様子…。ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニックの一連のコンサートの背後にいた人物、ノーマン・グランツは、ライヴに対する思いが強かった。彼は“いまその瞬間のジャズ”を聴くことが無性に好きであり、彼のこの一連のコンサートによって、多くの人が初めて、煙蔓延するクラブやコンサート・ホール以外の場所でジャズを聴く機会に恵まれた。
ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック・コンサートは定期的にレコーディングされていたが、それが最も良く表現されているのが、ここで取り上げている、チャーリー・パーカーとレスター・ヤングの新旧がフィーチャーされた1945年のコンサートだ。それから1952年のジャズ・アット・ザ・フィルハーモニックでは、ジーン・クルーパ&バディ・リッチが究極のドラム・バトルを披露している。
しかし寛いだ雰囲気のクラブでプレイされるジャズもまた素晴らしい。それがヴィレッジ・ヴァンガードであろうと、ミスター・ケリーズやザ・ライトハウス、あるいはザ・ファイヴ・スポットやバードランドだろうと。
このグレイティスト・ライヴ・ジャズ・アルバム50枚は、特別な順序にはなっていないが、みんなのコレクションに納められるべきだと思う、生演奏されたジャズの最良のレコード10枚をメインに持ってきた。
■アート・ブレイキー・クインテット 『The Complete Live Recordings At Birdland: A Night At Birdland(邦題:バードランドの夜)』 (1954)
■グラント・グリーン 『Live At The Lighthouse』 (1972)
■ベニー・グッドマン 『Live At Carnegie Hall』 (1938)
■スタンリー・トレンタイン 『Up At Minton’s』 (1961)
■デイヴ・ブルーベック 『Jazz at Oberlin』 (1953)
■エリック・ドルフィー 『Live at the Five Spot』 (1961)
■チャールズ・ミンガス 『Mingus in Antibes』 (1960)
■マイルス・デイヴィス・アンド・クインシー・ジョーンズ 『Live at Montreux』 (1991)
■パット・メセニー 『Travels』 (1983)
■スタン・ゲッツ 『At the Shrine』 (1954)
■ルイ・アームストロング『Satchmo at Symphony Hall』 (1947)
■エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング、オスカー・ピーターソン、アート・テイタム 『Jazz at Hollywood Bowl』 (1956)
■フランク・シナトラ&カウント・ベイシー 『At the Sands』(1966)
■ベニー・カーター 『Live and Well in Japan』 (1977)
■オーネット・コールマン 『At the Golden Circle, Stockholm volume 1 & 2』 (1965)
■ジョン・コルトレーン 『Live at Birdland(邦題:バードランドのジョン・コルトレーン)』 (1963)
■マイルス・デイヴィス 『Birdland 1951』 (1951)
■ケニー・ドーハム 『Round About Midnight at the Cafe Bohemia(邦題:カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム)』 (1956)
■ステファン・グラッペリ 『Tivoli Gardens』 (1979)
■ビリー・ホリデイ 『At Carnegie Hall』 (1956)
■ダイアナ・クラール 『A Night in Paris』 (2001)
■ジーン・クルーパ&バディ・リッチ 『The Drum Battle at JATP』 (1952)
■シェリー・マン 『At the Black Hawk』 (1960)
■ジョン・マクラフリン 『Live in Paris』 (1998)
■モダン・ジャズ・カルテット 『The Complete Last Concert』(1974)
■ジェリー・マリガン 『Live at the Village Vanguard』 (1960)
■オスカー・ピーターソン 『At the Concertgebouw』 (1957)
■ジミー・スミス 『Groovin’ at Smalls’ Paradise』(1957)
■ウェザー・リポート 『Live in Tokyo』 (1972)
■メアリー・ルー・ウィリアムス 『At Rick’s Cafe Americain』 (1979)
■バード & プレス 『Jazz At The Philharmonic』(1946)
■ビル・ローレンス 『Live at Union Chapel』 (2016)
■スナーキー・パピー 『Sylva』 (2015)
■セロニアス・モンク & ジョン・コルトレーン 『Live at Carnegie Hall』 (1957)
■セシル・テイラー 『Complete Live At Cafe Montmartre(邦題:コンプリート・カフェ・モンマルトル)』 (1962)
■アーマッド・ジャマル 『But Not For Me – Live at the Pershing』 (1958)
■アニタ・オデイ 『At Mister Kelly’s』 (1958)
■ニーナ・シモン 『In Concert』 (1964)
■ダイナ・ワシントン・ウィズ・クリフォード・ブラウン 『Dinah Jams』 (1954)
■GRPオールスター・ビッグ・バンド『Dave Grusin Presents GRPAll-Star Big Band Live!(邦題:ライヴ・イン・ジャパン)』 (1993)
■ビル・エヴァンス 『The Complete at the Village Vanguard』 (1961)
■ジョン・コルトレーン 『Live At The Village Vanguard』 (1961)
■マイルス・デイヴィス&セロニアス・モンク 『Live at Newport』 (1958/1963)
■ザ・クインテット(チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、チャールズ・ミンガス、バド・パウエル、マックス・ローチ) 『Jazz at Massey Hall』 (1953)
■エロル・ガーナ― 『Concert By The Sea』(1955)
■ウィントン・ケリー・トリオ&ウェス・モンゴメリー 『Smokin’At The Half Note(邦題:ハーフ・ノートのウェス・モンゴメリーとウィントン・ケリー)』(1965)
■デューク・エリントン 『At Newport』 (1956)
■ソニー・ローリンス 『A Night At the Village Vanguard(邦題:ヴィレッジ・ヴァンガードの夜)』 (1957)
■エラ・フィッツジェラルド 『Ella in Berlin – Mack The Knife』 (1960)
■キース・ジャレット 『The Koln Concert』 (1975)
Written By Sam Armstrong
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