ロビー・ロバートソンがリンゴ・スター他、世界中のミュージシャンと共演したザ・バンド「The Weight」のカヴァー・パフォーマンスが公開
ロビー・ロバートソンがリンゴ・スターやマーカス・キング、ルーカス・ネルソン、そして日本を代表する名ギタリストCharらを迎えて、ザ・バンドの名曲「The Weight」のカヴァーをレコーディングした。
このカヴァー曲は、国境や人種、宗教を越え、音楽のチカラで世界に活気や平和をもたらすためのチャリティー・プロジェクト“プレイング・フォー・チェンジ”のためのもので、映像は、ドラムセットに座ったリンゴ・スターが電話でロビー・ロバートソンに「どのキーだい?」と冗談混じりに訊くシーンから始まり、ロビー・ロバートソンによる印象的なオープニングのリフ演奏から、若き天才ブルース・ギタリスト、マーカス・キングのリード・ヴォーカルへ続いていく。
「ロビーから始まり、ひとりひとりのレコーディングを別々に行なっていきました。そうしてこの特別な曲が出来上がったんです。彼ら全員をスタジオに集めることは到底できませんでしたから」と“プレイング・フォー・チェンジ”の共同創立者であるマーク・ジョンソンはローリング・ストーン誌に語った。
多種多様な参加ミュージシャンには、コンゴ人ソウル・シンガーのマーマンズ・モセンゴ、イタリア人ギタリストのロベルト・ルッチ、テネシー州を拠点に活動するルーツロック姉妹デュオのラーキン・ポー、バーレーン人ギタリストのアリ・ボウララ、ウルグアイ出身のパーカッショニスト兼シンガーのソル・ホーマー、ハワイ出身の名ウクレレ奏者、タイマネ・
マーク・ジョンソンがローリング・ストーン誌に語っている通り、彼は移動式レコーディング・スタジオを作り、10ヶ国以上を旅しながら、それぞれの国のミュージシャンとレコーディングを行なった。
「世界中を旅しながら、僕たちはトラックを解体していく。そうしてその都度、リンゴがドラムを、ハッチ(ジェームス・ハッチンソン)がベースを差し替えていくんです。どの国でも、ミュージシャンたちにはそれまでに出来上がったトラックをヘッドフォンで聴かせつつ、それに合わせて演奏してもらうんです。そうして次から次へと国を渡り、トラックを作り上げていきました」。
ザ・バンド「The Weight」のカヴァーは、“プレイング・フォー・チェンジ”が取り組んでいるヴァイラル・パフォーマンス映像シリーズのひとつで、過去にはボブ・マーリーの「Redemption Song」、マーヴィン・ゲイの「What’s Going On」、チャック・ベリーの「Johnny B Goode」などがカヴァーされてきた。
ロビー・ロバートソンと彼の息子が、“プレイング・フォー・チェンジ”が2018年に公開したボブ・ディランの「All Along The Watchtower」カヴァー・パフォーマンスを見て、感銘を受けたことがきっかけとなり、この最新カヴァーのレコーディングが実現したことをマーク・ジョンソンは明かしている。
「リンゴとロビーがこのプロジェクトの存在意義に生気を与えてくれたんです。人生の中で、何百万という人々をインスパイアするような何かができるっていうね。彼がドラムを演奏した時、私たちの新たな扉が開かれました。なぜなら、その音はオリジナルの‘The Weight’ にはなかったもので、私たちにこのユニークな新ヴァージョンを作るきっかけを与えてくれた。このカヴァーを特別な作品にしてくれたんです」。
Written By Laura Stavropoulos
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