エルトン・ジョンのMVコンテスト、優勝者によるの3曲のビデオが公開
「エルトン・ジョン: ザ・カット」の3人の勝者のビデオが2017年カンヌ映画祭とYouTubeでプレミア公開された。
エルトン・ジョンと彼の長年の共作者バーニー・トーピンは2016年12月にYouTubeと共同でこのコンペティションを立ち上げた。それは、この2人組の最もアイコニックな曲「Tiny Dancer」、「Rocket Man」、「Bennie And The Jets」(ミュージック・ビデオの出現の前の1971年、1972年、1973年に発売)のビデオを制作するというもの。
応募者は世界50か国を超える国から参加、その後、YouTubeのメンターによって最終候補が選ばれた。最終的には、メンター達に加え、エルトン・ジョン、バーニー・トーピンを含むオール・スター審査委員たちで、2017年2月に3人の勝者を決定。勝者が選ばれた後、彼らは自身のミュージック・ビデオを具現化する機会を与えられ、未来の創作的な試みのため賞金$10,000 が与えられた。
3つのヴィジュアル・メディアの応募要項を守り、発表された勝者には、「Rocket Man」のアニメーション・ビデオはマジッド・アディン、「Bennie And The Jets」の振付(ダンス)のビデオは、ジャック・ホワイトリーとローラ・ブラウンヒル、そして、「Tiny Dancer(邦題:可愛いダンサー(マキシンに捧ぐ)」の実写ビデオにはマックス・ウェイランドである。
マジッド・アディンが勝者となった「Rocket Man」ビデオは、イランの難民がイギリスに渡る道のりという自身の体験をもとに作られた心が痛むアニメーション作品である。大学でファイン・アートを学び、アニメ制作会社で働いているマジッド・アディンは、2015年の難民危機の際に、ヨーロッパ中を旅し、イギリスで定住の地を見つけ、アーティストとしての生活を確立するまで、カレーの難民キャンプ‘ジャングル’等で過ごした。マジッド・アディンはこの痛みに満ちているが力強く人間的興味をそそる物語をアニメーション監督のスティーブン・マクナリーと共に実現化した。
「Bennie And The Jets」のビデオは、ジャック・ホワイトリーとローラ・ブラウンヒルによって、未来型のタレント・ショウとして解釈された。セットとその中央構造はフリッツ・ラング監督作、1927年のSF映画『メトロポリス』からインスピレーションを受けており、一方で、同期する振付は、バスビー・バークレーの映画からインスピレーションを受け、モノクロの美しさは、過去のハリウッドへの賛美のようだ。
マックス・ウェイランドの「Tiny Dancer」のビデオは、ロサンゼルスにささげられたもので、そのアイコニックな交通と街の住人たちとの関わりあいがフィーチャーされている。人々が成人して、その愛する人の灰を散布するまで、命のように不可欠なものを経験するのを、ラジオをから流れるその曲と共に、喜びをかみしめるのだ。
カンヌ映画祭のプレミアでは、ステージ上で、ソングライター、エルトン・ジョンとバーニー・トーピンがすべての勝者と共に登壇し、ディスカッションも行った。
エルトン・ジョンは、「とても感動しました。我々の楽曲がこうやって再度創造されることに感心しましたし、このすべてのプロセスに対してとても謙虚な気持ちになりました。創造性の未来は、きっと協力的で、芸術とテクノロジーを融合させたものでしょう。そして、我々の作品が創造性のある才能を持った次の世代へと道を開くことができ、このプロセスをYouTubeを通じて世界と分け合うことができたのは大変すばらしいことです」と語った。
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