アバが1970年代終わりに所有していたBMWがオークションで落札

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アバが所有していた1977年モデルのBMW633(上の写真で一緒に映っている)がパリのサザビーズがオークションにかけられ、34,500ユーロ(約458万円)で落札された。この車種での落札額としては最高額に近い。

このオークション、RMサザビーズ・パリ2018は、2月7日にレトロモービル・ウィークの間にフランスのヴォーバン広場で開催された。イベント全体の売上の総額は23,745,225ユーロ(約31.5億円)で、落札率は83%だった。パリでの第5回目となる本イベントには、34か国から入札者が参加した。最も高値で落札された車は2017ブガッティ・シロンで、驚愕の3,323,750ユーロ(約4.4億円)で落札された。

アバのカセットが再生されていた1シリーズクーペは、1970年代終わりにアバが敢行したヨーロッパ・ツアーでバンドにヨーロッパ中で帯同していた車であり、北欧のヒット・メーカーのアバの全盛期を支えた車だった。レザー・シートと電動の窓があり、1980年に売られるまで、アバのビョルン・ウルヴァースとベニー・アンダーソンのためのスタンバイ車として常に待機していた。

この車は、“ABBA: The Tour”のヨーロッパ・ツアーで特に使用されていたと考えられている。ツアーは、1979年10月のスウェーデンを皮切りに23回のライヴが行われ、11月にダブリンでファイナルを迎えた。

このBMWは、アバのレコード会社であるポーラー・ミュージックが発注し、ポラリス・シルヴァーで黒のレザー、4速マニュアル・ギアボックスが指定された。サザビーズが指摘したように、車のボディワークやインテリアには傷がなく、珍しいTRX合金ホイールも保っている。走行距離は125,000マイル。

スウェーデン国外での使用された期間を経て、2008年にこの車はスウェーデンに戻り、道路での使用のためそこで登録され、今回のオークションではビョルン・ウルヴァースとベニー・アンダーソンが署名したオリジナルの書面のコピーとともに売られた。

車の専門家であるRMサザビーズのフィリックス・アーチャーはABCニュースの取材に対し「同等の車で同じく20万キロの走行距離でこのように良いコンディションだとしても、アバの存在が結びついていなければ大体12,400ドル(約132万円)から18,600ドル(約198万円)の値が付きます。アバの影響力は想像をはるかに超えるものです」と語っている。

Written by Paul Sexton


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