ルミニアーズのウェスリー・シュルツが全曲カバーとなるソロ・デビュー・アルバム『Vignettes』を発売
シンガー、ギタリスト、そしてザ・ルミニアーズ(The Lumineers)のオリジナルメンバーとして知られているウェスリー・シュルツ(Wesley Schultz)が、ソロ・デビュー作をリリースする。
2020年10月30日に発売されるアルバム『Vignettes』では、ブルース・スプリングスティーン、トム・ウェイツ、シェリル・クロウ、ジム・クローチ、デレク・アンド・ザ・ドミノス、ウォーレン・ジヴォンらが生んだ一連の楽曲をカバーして、彼が自身の影響と初期のインスピレーションを探求していることが表現されている。
ウェスリー・シュルツは『Vignettes』のメイキング映像を公開し、ミュージシャンとしての初期の時代について少しだけ語った。
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ニューヨーク北部にあるサン・マウンテン・スタジオでレコーディングを行ったアルバム『Vignettes』は、ザ・ルミネアーズの『Cleopatra』や『III』を手掛けた長年のコラボレーターであるザ・フェリス・ブラザーズのサイモン・フェリスが共同プロデュースを務め、デヴィッド・バロンが共同プロデュース、ミックス、エンジニアを担当している。
先月、5度のセッションを経て録音された10曲入りの同アルバムには、ギター兼ヴォーカルのウェスリー・シュルツとピアノのデヴィッド・バロンに加え、有名バックシンガーのシンディ・ミゼル(ブルース・スプリングスティーン、デイヴ・マシューズ・バンド)、アコーディオンとヴォーカルのザ・フェリス・ブラザーズのジェームス・フェリス、イギリスを拠点に活動するヴォーカル・デュオのウェッブ・シスターズ(トム・ペティ、レナード・コーエン)、高く評価されるシンガーソングライターのダイアナ・デムートなど、様々なスペシャル・ゲストが参加している。
ウェスリー・シュルツは今作について次のように述べた。
「このアルバムは、僕の過去を紡いできた多くの異なる糸を手繰り寄せたものなんです。‘My City in Ruins’、‘Boots of Spanish Leather’、‘The Ballad of Lou the Welterweight’などは、2008年に僕がブルックリンに住んでいた頃にバーでカヴァーしていた曲です。あの頃に住んでいた小さなアパートで‘Ho Hey’や‘Life In The City’、‘Flowers In Your Hair’といった作品も生まれました。僕にとっては創造力に溢れる充実した時期で、これらのカヴァーを通して自分のソングライティングや様々なアーティストについて学んでいったのです」
「他のアーティストが歌うカヴァーを聴いて、その曲の起源を遡りながら多くの音楽を知りました。ですから、このアルバムは、自分が美しいと思うものを自ら創造することと、それをさらけ出すことの喜び、という2つの要素によって成り立っているようなところがあります。自分の個人的なプレイリストやインスピレーションを他人に見せている感覚に近いですね。僕がこのアルバムに思い描いていたのは、これらの曲は、とあるストリートに立つ小さな家々の象徴で、竜巻がその町を襲い、家のボルトや土台まで根こそぎ破壊してしまうというようなイメージでした。僕はまた、単純に良い時も悪い時も一緒にいてくれる友人や仲間のような、聴く者に何も求めない作品作りを心掛けていました。それは僕がジェームス・テイラーの名曲を聴いている時の感覚に似ていて、僕の心に安らぎを与えてくれるんです」
今月初めには、同じくザ・ルミニアーズの共同創立者で、ドラマー兼ピアニストのジェレミー・フレイツ(Jeremiah Fraites)が、自身のソロ・アルバムを2021年1月22日にリリースすることを発表している。
Written By Sophie Smith
ウェスリー・シュルツ『Vignettes』
2020年10月30日発売
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