ヴェルヴェット・アンダーグラウンド「I’ll Be Your Mirror」がスーパーボウルでのCMに起用
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)の1967年のデビュー・アルバム『The Velvet Underground & Nico』収録曲「I’ll Be Your Mirror」が、エクスペディアの第58回スーパーボウルの新CMに起用されている。CMは以下よりご覧いただける。
この映像は、仕事で忙しい日々を送り、娘の世話は母親に任せきりになっているシングル・マザーの女性が、オーロラに夢中に憧れる娘と母親を連れて、本物のオーロラを見るためにエクスペディアでノルウェーへの旅行を予約する様子を描いている。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「I’ll Be Your Mirror」が広告に起用されるのはこれが初となり、バンドの楽曲を起用した広告は、2003年の日産エクステラのCM以来となる。
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『The Velvet Underground & Nico』が書かれた当時、バンドはマンハッタンのローワー・イースト・サイドで、ファッグスやザ・ホリー・モダル・ラウンダーズとともに発展していたサブカルチャーの一部だった。
彼らの初期の発展段階において、ルー・リード、ジョン・ケイル、スターリング・モリソンは、実験映画監督のピエロ・ヘリツァーから、彼の作品をスクリーンに投影しながらライブ演奏してほしいと依頼されたことをきっかけに、アンダーグラウンド映画のサウンドトラックのオファーを受け始めた(モー・タッカーは数ヵ月後にバンドに加入)。
この関係は、“ハプニング”が一世を風靡する前となる1965年春に始まり、バンドが当時演奏していた一部の楽曲、「Venus In Furs」と「Heroin」は、後に彼らのデビュー・アルバムに収録されることになる。
そうして1967年3月12日、ようやく発売された『The Velvet Underground & Nico Produced By Andy Warhol』(発売当時の表記)には、今ではルー・リードのスタンダードとして知られる「I’m Waiting For the Man」「There She Goes Again」「Sunday Morning」も収録された。
『The Velvet Underground & Nico』のリリースは、アンディ・ウォーホルによるジャケット写真(バナナ型のステッカーがはがれると果実が現れる)を制作するための特別な機械を作らなければならなかった兼ね合いで、当初の予定よりやや遅れたものの、現在では、1960年代を代表する最も重要なアルバムのひとつと見做されている。
Written By Will Schube
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ『The Velvet Underground & Nico』
1967年3月12日発売
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