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ユニバーサル ミュージックが日本の英語教育に進出、「UM English Lab.」開設

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幅広い洋楽アーティストとレパートリーを抱え、長年洋楽シーンをリードしてきたメジャーレコード会社として、日本における明日の洋楽シーンを創り出していくためにユニバーサル ミュージックが「UM English Lab.」(読み:ユーエム イングリッシュ ラボ)を2025年3月14日に立ち上げ、同日に東京都の公立中学校である渋谷区立原宿外苑中学校にて開設発表イベントが行われた。

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洋楽を使った副教材

「UM English Lab.」は、豊富な洋楽アーティストの楽曲を生かしてユニバーサルミュージックがオリジナルの英語の副教材を制作。全国の英語教師へこれらの教材を「無償」で提供する画期的なプラットフォームとなっている。

教師は同プラットフォームを通じてオリジナル教材をダウンロードすることができ、その教材の制作費や楽曲著作権はユニバーサル ミュージックが全て負担。また、教師がこれらの教材を元にした授業を行うことによって、生徒はザ・ビートルズやカーペンターズなど親世代が馴染んだ往年のポップスだけでなく、テイラー・スウィフト、レディー・ガガといった今現在も活動しているアーティストの楽曲から今の時代の「生きた英語」を学ぶことができる。

UM English Lab.サイトはこちら
https://um-english-lab.com

教師専用教材ダウンロード用登録フォームはこちら
https://form.universal-music.co.jp/international_eng/page/index.html

3月4日に渋谷区立原宿外苑中学校で行われた本教材を用いての先行デモ授業後にとった生徒へのアンケートでは、授業への満足度が10段階評価のうち「10」が70%、「9」が20%となり、授業への理解度では「10」が75%、「9」が14%という高評価を記録。授業後の興味の変化については、「もともと英語学習に興味はなかったが、興味を持った」という生徒が32%、「もともと洋楽に興味がなかったが、興味を持った」として生徒が20%を記録している。

 

UM English Lab.発表イベント

開設発表イベント前半は記者会見として、渋谷区立原宿外苑中学の駒崎彰一校長の「UM English Lab.は、洋楽を通して活きた本物の英語を学び、楽曲の背景にある文化を学び、音楽の楽しみが広げることができる、オーセンティックな学びを体感できる取り組みだと感じている」「教育業界では、良い学習コンテンツは自然に広がっていくと言われている。今回の取り組みは間違いなく広がっていくと確信している」という挨拶。

ユニバーサル ミュージック合同会社 社長兼最高経営責任者(CEO)藤倉尚による「学生の皆さんに洋楽の歌詞やメロディに触れながら楽しく英語を学んで欲しいと考え、UM English Lab.を立ち上げた。洋楽を通して英語を身近に感じてもらう手助けになれればと思う」「教員の皆さんにとっても安心して気軽に活用してもらえるような教材を目指し、選曲・教材準備不要ですぐに使える無料の副教材を制作した」という挨拶を行った。

「UM English Lab.」の概要説明のあとに、トーク・ゲストとしてクリスタル ケイが登場。

司会を務めた英語や洋楽への造詣が深い芸人・トンツカタン森本晋太郎からの「英語でのコミュニケーションで一番何が大事だと思いますか?」という質問に対し、クリスタル ケイは「失敗を恐れず、勇気を持って英語を使うことが大事だと思う。授業で学んだ簡単なフレーズを伝えてみるだけで人間関係が広がっていくこともある」と発言。

また、「UM English Lab.」の取り組みについて「洋楽を通じて、好きなもの、遊びながら、楽しみながら、自分から主体的に勉強することは、生きた英語を学ぶ上でとても重要だと思う」「世界中に輪を広げるきっかけになると素晴らしい取り組みだと思う。私も先生をやってみたい!」とコメントするなど、楽しみながら勉強することや洋楽を通じて英語の単語やフレーズを覚えることの大切さを記者会見に参加した同中学校の3年生の生徒約90名を前に語っていた。

イベント後半は、教室に会場を移し、実際に「UM English Lab.」の教材を用いて、実際のこの教材の制作した合同会社いい教材製作所 代表社員の吉川 佳佑による 3年生の1クラス、約30名生徒へ授業をするデモンストレーションが実施された。

レディー・ガガ「Born This Way」を教材に、曲の背景や歌詞・発音の説明が行われ、生徒からは「最後の方には本当に歌詞が聞こえるようになって、すごかったです」「国の文化も理解できるし、音楽を通して勉強ができるとても良いものだと考えた」「音のつながりを意識するだけで、すぐにききとれるようになっておもしろかった」などの感想が寄せられた。


UM English Lab. とは?

現代の日本における「英語教育」及び「洋楽シーン」は共に課題を抱えているといえるでしょう。学校では長年英語教育が行われているにもかかわらず日本人の英語力は高いとは言えず、特に英語を「聴く力」「話す力」は読み書きの力に比べて不足しています。

教育現場では教師の人員不足や時間外労働が問題化しており、楽しみながら英語本来の音に触れられる「洋楽」を使用した授業は本当はやりたいけれど、授業以外の雑務に時間をとられてしまい、自身で曲を探したり、副教材を作成する時間がない先生が多いのが現状です。そして日本の「洋楽シーン」では、約3年にも渡ったコロナ禍において、海外アーティストの来日公演はなくなり、プロモーション来日はもちろん、新作・新曲の発売も延期が相次ぎ、特に一番多感な思春期の学生が洋楽に触れるタッチポイントが大幅に減ってしまいました。

そういった問題を解決するため、楽曲を通じて学生に英語と洋楽に触れて馴染んでいただき、同時に教員の負担部分となっている選曲や教材準備が省くことが出来る教材を作成し、教員に無料配布する「英語×洋楽の情報のプラットフォーム」が今回あらたにユニバーサル ミュージック立ち上げる「UM English Lab.」です。

「UM English Lab.」はWEB/SNSを中心として、「英語」の授業だけではなく国が推し進める“非認知教育”と洋楽を掛け合わせた「探究」や「総合」の授業でも使える「副教材」の配布、洋楽と教育についての情報や識者インタビューなど、音楽を届ける「レコード会社」という枠組みを超え、日本市場における洋楽の価値を社会的に向上させることを目的にしております。

「副教材」には、今までの学校教育で使用されていたザ・ビートルズやカーペンターズといった往年のアーティストだけではなく、現在活躍しているアーティストの楽曲を積極的に使用することで、楽曲をとおしての文化や歴史の学び、学校教育と現在の海外文化を地続きにして、若年層への洋楽の普及、副教材を提供することでの社会問題となっている教員の労働時間の削減、そして英語の授業で洋楽を導入していただくことで、英語への距離を縮め、英語への苦手意識を少なくし、延いては日本人の英語力の向上を図りたいと考えております。

ユニバーサル ミュージックでは同プラットフォームを通じて、日本の英語教育と洋楽シーンに新たな可能性を生み出していくことを目指しております。

UM English Lab.サイトはこちら
https://um-english-lab.com

教師専用教材ダウンロード用登録フォームはこちら
https://form.universal-music.co.jp/international_eng/page/index.html

Written By uDiscover Team



 

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