ユニバーサル ミュージックのアジア戦略:エアアジアと共同レーベル設立、第1弾リリースはタイの20歳ジャニーン・ワイゲル
アジア太平洋地域の旅行・ライフスタイルのリーディングカンパニーであるエアアジア・グループと、音楽をベースとしたエンターテイメントの世界的リーダーであるユニバーサル ミュージック グループが共同でアジアの新人アーティストとの契約、開発、ブレイクに焦点を当てた新レーベル「RedRecords(レッドレコード)」を昨年末に設立。
そのレーベルの契約第1弾アーティスト、ジャニーン・ワイゲル(Jannine Weigel)の新曲「Passcode」が2020年9月18日に配信された。
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RedRecordsはクアラルンプールとロサンゼルスに拠点を置き、ユニバーサル ミュージックのアーティスト開発における業界をリードする実績とエアアジアの地域的・グローバルなマーケティング力を組み合わせ、アジアのアーティストを国境や言語を超えて世界中のオーディエンスに届けることを目指して2019年12月に設立が発表されたもの。
同レーベルは、アーティスト開発とA&Rに加えて、ディストリビューション、マーケティング、マネジメント、エージェンシーサービスを行う。レーベルを率いるのは、エアアジア・グループの音楽責任者であるハッサン・チャウドゥリーで、RedRecordsのCEOに就任している。設立の発表について、エアアジア・グループのCEOであるトニー・フェルナンデスは下記のようにコメントしている。
「私たちはすでに、誰もが飛行機に乗れるようにするために航空旅行に革命を起こしてきましたが、エアアジアが18周年を迎えた今、私たちはエアアジアを世界的なデジタル旅行とライフスタイルのリーダーに変えることに注力しています。今、私たちはまた、音楽のルーツに立ち返り、アジアのポップカルチャーの未来に革命を起こし、ユニバーサル ミュージックと協力してRedRecordsを立ち上げ、それにふさわしい世界的なステージを提供していきます」
ユニバーサル ミュージックの会長兼CEOであるルシアン・グレンジは、こう語る。
「ラテンとK-POPの世界的な成功は、ストリーミング時代には言語に関係なく素晴らしい音楽に障壁がないことを証明しています。エアアジアとユニバーサル ミュージック グループの戦略的マーケティングとリソースを組み合わせることで、アジアのアーティストに真のグローバル化を実現するエキサイティングな機会を提供することができます」
ジャニーン・ワイゲルはドイツのシュタインフルト生まれ、タイ育ちの20歳。10代の頃、お気に入り曲のカバーバージョンをYouTubeのチャンネルにアップロードしたことをきっかけに、音楽人生をスタートすると多くのオーディエンスを獲得し、YouTubeで「金の再生ボタン(登録者数100万人を突破した時に授与される)」を獲得した初のタイ出身シンガーとなった。RedRecords契約前にも楽曲をリリースし、昨年セビリアで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードではベスト・東南アジア・アクトにノミネートされている。歌手以外にも女優、モデル、インフルエンサーとして活動し現在、YouTubeの登録者数は370万人、Instagramは175万人を記録している。
RedRecordsは、アメリカではデフ・ジャム・レコーディングスと提携し、ジャニーンの楽曲をリリースすることを発表。ジャニーンは「諦めさえしなければ、どこから来たとしても夢を叶えるチャンスは誰にでもあるということを、私自身が証明しているような気がします」と語っている。
ジャニーン・ワイゲル「Passcode」
2020年9月18日配信
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