U2新作アルバムからの1stシングル「You’re the Best Thing About Me」発売開始
U2の新曲であり、彼等の新作『Songs of Experience』のオフィシャルな1stシングルとなる「You’re the Best Thing About Me」が2017年9月6日にリリースされた。
ローリング・ストーン誌によるとこの曲は、「ロマンティックな不満についての楽しげで耳にこびりついて離れない楽曲。ラリー・マレン・ジュニアの断続的なドラム・パターンが時を正確に刻み、ジ・エッジのギターから流れるメロディの破片とともにコーラスが届く。ボノの旋律に呼応するような高い声のバッキング・ヴォーカル、彼は、マルチ・トラックのブリッジを滑らかに歌い、彼自身のファルセットでその存在感を見せつけている」。
「You’re the Best Thing About Me」はU2の新作からの2番目に公開された楽曲である。バンドは、先週「The Blackout」を公開している。
彼等の新しいアルバム『Songs Of Experience』は、2014年にリリースされた『Songs Of Innocence』と対になるもので、この2作のタイトルは、19世紀のイギリスの神秘主義者であり、詩人のウィリアム・ブレイクの詩集『Songs of Innocence and Experience』からインスピレーションを受けてつけられている。
『Songs of Innocence』が1970年代、80年代はじめの、バンドの初期の影響や体験を描いたものである一方で、新作『Songs of Experience』は、ボノの心、家族、友人、ファン、そして彼自身など、彼に近しい人々や土地に対する親密な手紙のような楽曲のコレクションになっている。
バンドはここ数年、アルバムの制作に取り掛かってきた。6月には、ベーシストのアダム・クレイトンがヴァラエティ誌に「『Songs of Experience』はもうしばらくで完成するよ。そんなに大掛かりな手術を必要としているわけじゃないからね、いうなれば、ちょっとした整形手術クラスの手直しだよ」と語っている。
5月にボノが『Songs of Experience』の制作に関して、ローリング・ストーン誌に語ったところによると、「去年出来上がったと思ってたんだよ。だけどアルバムをよりよくするために、もう少しスタジオでの作業が必要だったんだ」と話している。「問題は、僕等は15曲の曲を作っていたけれど、それを12曲に減らさなくてはいけなかったということなんだ」と彼は続けた。「あんまり長過ぎるものにはしたくなかった。実際の曲順はまだ決まっていない、だけど僕等は最高にふさわしい曲を揃えているよ」。
U2は現在彼等の『The Joshua Tree』の30周年ツアーを締めくくろうとしている。そして、新作のリリース後、2018年には新たなツアーが期待されている。
Written by Tim Peacock
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U2ニュー・シングル『You’re The Best Thing About Me』