高さ50メートル、重さ190トンのU2のステージがユタ州の水族館に永久保存
“ザ・クロー”(爪)として知られるU2の象徴的な高さ約50メートル、重さ190トンものツアー・ステージがユタ州のラヴランド・リヴィング・プラネット水族館に永久保存されることになった。
この巨大なステージ・セットは2009年から2011年にかけて行われた、U2の歴史的な360°ツアーに欠かせないものであり、これまでに建設された中で最も巨大なコンサート・ステージのひとつであった。またこのツアーは、バンドの全米での大規模なスタジアム・ツアーへの返り咲きを記念したものでもあった。
U2のツアー・ディレクター、クレイグ・エヴァンスによると、この “ザ・クロー” のステージ・デザインのコンセプトを思い付いたのはボノだったようだ。彼はギブソン・ギターにこう伝えた。
「ヴァーティゴ・ツアーが終盤に近づいた頃、僕らが夕飯を食べていたときにボノが4本のフォークを垂直に配置してこう言ったんです。“こんな風なステージにする方法はないかな?”って」
何千人という熱狂的なU2ファンを楽しませるために使われたこの建造物は約36平方メートルの広さで、約26億円をかけた水族館の拡張計画の目玉となる予定だ。
LLPA (Leading Learning Partners Association)のCEOと海洋生物学者はこのように述べた。「この象徴的なモニュメントをユタ州に永久的に迎えられることを楽しみにしています。このランドマークは地球の多様な生態系を人々が探求し、発見し、学ぶことを促すという私たちの任務に光を当ててくれるでしょう」。
ツアー終了から7年経った今、クレイグ・エヴァンスは“ザ・クロー” との決別の思いを語った。
「見送るのは嬉しくもあり、悲しくもあります。ですが施設の拡張キャンパスの一環として、ラヴランド・リヴィング・プラネット水族館の任務とヴィジョンを強化することになるのは喜ばしいことですね」。
U2は最新アルバム『Songs Of Experience』のサポートとして、オクラホマ州タルサで5月2日からツアーを開始。8月31日からはヨーロッパへと向かう。
Written by uDiscover Team