2パックがハリウッドの殿堂入り。ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムで記念セレモニーが開催
1996年9月13日に25才の若さで亡くなった2パックこと本名トゥパック・シャクール（Tupac Shakur）が、ハリウッドの殿堂入りを果たし、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに彼の名を刻んだ星のプレートが埋め込まれた。
現地時間6月7日朝にハリウッド大通りで行われた彼の功績を称える新たな星の授与式には、彼の家族や友人たちが集結した。
＜関連記事＞
・2パック「Dear Mama」解説：複雑な感情を歌で表現する母への賛歌
・2パック生前最後のスタジオ・アルバム『All Eyez On Me』
https://www.youtube.com/watch?v=xy9OySrT6G0
同セレモニーの司会を務めたラジオ・パーソナリティのビッグ・ボーイ（Big Boy）は、冒頭でこうに語った。
「彼は芸術と活動家の垣根を取り払いました。キャリアはわずか5年でしたが、トゥパック・シャクールは、世界中で7,500万枚以上のレコードを売り上げた、同世代で最も複雑で多作なアーティストの一人です」
ビッグ・ボーイに続き、亡き兄に代わって星を受け取ったトゥパックの妹セキワ・“セット”・シャクールは、次のような感動的なスピーチを捧げている。
「彼の名前が人々に知られるようになるよりもっと前、彼が13歳の時に初めてアポロ・シアターのステージに立った日から、彼はウォーク・オブ・フェイムに星を刻むという夢を持っていました。今日、私たちはこの地上の星を称えるだけでなく、夢を実現させるために彼が注いだ努力と情熱に称賛を送ります。天国にある彼の星は今日、いつもより少し明るく輝くことでしょう。そして、彼は再び私たちに大きな誇りをもたらしてくれました。あなたを愛しています、トゥパック」
トゥパックの星は、ハリウッド商工会議所が授与する2,758番目の星で、レコーディング部門に加わる。
さらに同セレモニーでは、今年4月に米ケーブルテレビFXで放送されたトゥパックと彼の母親との関係性に焦点を当てたドキュメンタリー番組『Dear Mama: The Saga of Afeni and Tupac Shakur』の監督を務めたアレン・ヒューズと製作総指揮のジャマル・ジョゼフも登壇している。
アレン・ヒューズは、スピーチで次のように語っている。
「ヒップホップの誕生50周年という節目の年に、このアートフォームを最も超越したスターが、ついにハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムに刻まれるとは、なんと相応しいことでしょう。トゥパック・アマル・シャクールは、世界的な反抗のシンボルとなりました。彼は、マルコムXやチェ・ゲバラ同様に目に見える重要な象徴であり、今日の活動家たちにインスピレーションを与え続けています」
Written By Hannah Zwick
- トゥパック アーティストページ
- 2パック「Dear Mama」解説：複雑な感情を歌で表現する母への賛歌
- トゥパック伝記映画公開記念：名曲対訳公開
- ヒップホップと政治問題の歴史
- ヒップホップの20曲：70年代から続く歴史の道しるべ
- 90年代、ヒップホップはいかに世界征服を成し遂げたか
- トゥパックをラップ界のアイコンに変えた『Strictly 4 My N.I.G.G.A.Z』
- トゥパック生前最後のスタジオ・アルバム『All Eyez On Me』
- トゥパック伝記映画公開記念 映画を見る前の基礎知識
- トゥパック関連記事
- ヒップホップ関連記事
