TikTokやネットで話題の過去の名曲とその理由Vol.9:マルーン5、エイコン、ジャスティン等
バイラルヒットとなって、チャートを制覇するというTikTokトレンドへの道は、もはや最新の楽曲だけに限ったことではない。昨今の音楽業界では、TikTokなどのソーシャルメディアやサウンドトラック、CMへの起用、そして時には偶然の賜物として、ポップカルチャーに再登場した過去の名曲への関心が高まっている。
この記事では、今、再びトレンドになっている過去の名曲とその理由を紹介しよう。
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マルーン5「Payphone」
2011年の「Moves Like Jagger」で桁外れのヒットを記録したマルーン5(Maroon 5)は、翌2012年に「Payphone」で再び大ヒットを記録する。ウィズ・カリファとコラボした同曲は、アメリカで記録を塗り替え、カナダでは8週連続1位、イギリスでもバンド初の全英1位を獲得するなど大きな成功を収めた。
リリースから10年経った今尚、TikTokのユーザーたちはこの曲のライヴ・パフォーマンス映像を美しく編集したり、そのエモーショナルな歌詞をフィーチャーした動画を投稿するなどして、この曲への愛を表現しているのだ。
エイコン「Lonely」
ニュージャージー出身のシンガー、エイコン(Akon)はシングル「Locked Up」で一躍ブレイクを果たしたが、彼を世界的な成功への道へと導いたのは、より商業的なトラック「Lonely」だった。2004年のデビュー・アルバム『Trouble』に収録されたこのシングルは、全米チャートで最高4位を記録し、その後も世界のいくつかの地域でプラチナやゴールド獲得。
この曲をサウンドトラックに、TikTokのクリエイターたちによる、その孤独な雰囲気を反映した動画が同アプリ上でトレンド入りするのにひと役買っている。
ジャスティン・ビーバー「Baby」
2010年1月、当時15歳だったジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)は、デビュー・アルバム『My World 2.0』からのリード・シングル「Baby」を発表し、一躍世界的ポップ・アーティストとしての道を歩み始めた。一時期は、この曲のミュージック・ビデオが、レディー・ガガの「Bad Romance」を抜いて、YouTubeで最も視聴されたビデオになるほどの人気ぶりだった。
あれから12年後となる現在、ジャスティン・ビーバーが2022年のツアーで披露した「Baby」のパフォーマンス動画は熱心な彼のファンによって、TikTok上のクリエイターやファンの間でシェアされている。
トロイ・シヴァン「Angel Baby」
オーストラリア出身のシンガーソングライター、トロイ・シヴァン(Troye Sivan)による“恋慕、溺愛、熱愛をテーマにしたメガポップ、ゲイ、パワーバラードへの挑戦”とも言える「Angel Baby」は、舞い上がるように清らかで、切なくロマンティックなポップ・ソングとして2021年8月にリリースされた。
トロイ・シヴァンの3作目のアルバム『Trouble』からのリード・シングルとなった同トラックは、その壮大な美しさでアルバムの雰囲気を盛り上げている。ファンによる美的センス溢れる編集が施されたこの曲の動画は、TikTokでトレンド入りし、トロイ・シヴァン自身も同アプリ上でいくつかのユーモア溢れるストーリーを投稿している。
エンゲルベルト・フンパーディンク「A Man Without Love」
イタリア語の原曲「Quando m’innamoro」に、イヴァー・ノヴェロ賞を受賞したソングライター、バリー・メイソンが英詞を付けたエンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)の「A Man Without Love」は、1968年5月にリリースされると全英で2位、全米で19位を記録した他、ベルギー、アイルランド、スイスのチャートで1位を獲得するなど世界的ヒットを記録した。
同曲は、マーベル・スタジオによるTVシリーズ『ムーンナイト』の第1話の中で2度もフィーチャーされたことで、TikTok上に再浮上し、新たなファンを獲得中だ。
https://youtu.be/S2ujotDMluo
Written By uDiscover Team
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