トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、1982年の「Finding Out」パフォーマンス映像が公開
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(Tom Petty And The Heartbreakers)が、フランスのTV番組のために収録した1982年のパフォーマンス映像が発掘され、公式YouTubeで公開された。
この度新たに復元されたのは、ジャスティン・クロイツマン監督によって撮影されたロサンゼルスのレコード・プラントでの「Finding Out」のパフォーマンス映像で、以前公開された同じセッションからの「Between Two Worlds」と「Keeping Me Alive」に続くものだ。これらの演奏の音源は、バンドの1982年の名作『Long After Dark』のデラックス・エディションに収録されている。
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プロデューサーのライアン・ウルヤテは、この曲について次のように語っている。
「“Finding Out”は本当にエキサイティングで、大好きな曲です。テンポが速いんです。彼らがスタジオでライヴ演奏したヴァージョンがあって、それが“Long After Dark”のデラックス・エディションに収録されていますが、さらにテンポが速くなっているんです。現場のやりとりも少し残しておいたんですが、ベンモント・テンチが“なんて速いんだ!”って言っていたと思います」
『Long After Dark』はトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズの5作目のスタジオ・アルバムで、ベーシスト兼バック・ヴォーカリストにハウイー・エプスタインを初めて起用した。トム・ペティとジミー・アイオヴィンが共同プロデューサーを務め、「You Got Lucky」と 「Change Of Heart」といったヒット曲を収録した同アルバムは、発売と同時にローリング・ストーン誌の批評家フレッド・シュルアーズによって次のように評された。
「ペティ作品の中でも最も完成されたアルバム。ペティは、世界を一対一の感情的なつながりに絞り込み、いくつかのシンプルな真実を石に刻むことに決めた。彼は、ペティやマイク・キャンベルが弾くギターの一音一音が、岩によって流れを分けられた速い川のように身近で自然に感じられる、引き締まって緻密に録音されたグループサウンドでその想いを表現している」
トム・ペティはかつてこのアルバムについて「“Long After Dark”のためにレコーディングされた曲の中には、アルバムに収録されなかった曲もあったが、それらが加わっていたらもっといい作品になっていただろう」と語っていた。
今回リリースされたデラックス・エディションには、その約束を果たすべく、オリジナルの10曲入りトラックリストに12曲が追加され、そのうち7曲は未発表曲となっている。この再発には、ローリング・ストーン誌のベテラン・ジャーナリスト、デヴィッド・フリックによる新たなライナーノーツも付属する。
Written By Sam Armstrong
トム・ペティ『Long After Dark (Deluxe Edition)』
2024年10月18日発売
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商品形態:2CD+ブルーレイ(音源のみ)
<日本盤のみ>英文解説翻訳付/歌詞対訳付、SHM-CD仕様
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