ザ・ウォンテッドのトム・パーカーが逝去。脳腫瘍の闘病中にグループを再結成していた最中

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3月 31, 2022

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Tom Parker of The Wanted - Photo: Timothy Hiatt/Getty Images for Radio.com)

UKの人気ポップバンド、ザ・ウォンテッド（The Wanted）のメンバーであるトム・パーカー（Tom Parker）が2022年3gタウ30日に、33歳の若さで逝去した。彼は、2020年10月に手術不可能な脳腫瘍の診断を下され、闘病しながらも活動休止中だったグループを復活させて、活動を再開させていた矢先のことだった。

トム・パーカーの妻であるケルシー・ハードウィックは、本日未明にソーシャルメディアを通じて次のようにこの訃報を伝えた。

「心が壊れてしまいそうです。トムは私たちの世界の中心であり、彼の人を魅了する笑顔とエネルギッシュな存在のない人生は考えられません。私たちは、皆様の溢れんばかりの愛とサポートに心から感謝し、残された子供たちのためにトムの光が輝き続けるよう、団結することをお願いしています。最後まで闘い続けたトムのケアを支えてくれた皆さんに感謝します。皆様のことを永遠に誇りに思います」

ザ・ウォンテッドは共同で次のような声明を発表した。

「マックス、ジェイ、シバ、ネイサン、そしてウォンテッド・ファミリー全員が、バンドメイトのトム・パーカーの悲劇的で早すぎる死に打ちのめされています。彼は本日のお昼時に家族とバンドメイトに囲まれて穏やかに息を引き取りました。トムはケルシーにとって素晴らしい夫であり、オーレーリアとボーディにとって良き父親であり、彼は私たちの兄弟でした。私たちが感じている喪失感と悲しみは、言葉では言い表せません。彼はいつでも、そして永遠に私たちの心の中に生き続けます」

その生涯

ザ・ウォンテッドは2009年、9ヶ月の以上に渡って行われたオーディションにて、1000人以上の応募者の中から選ばれて結成された。その後すぐにゲフィン・レコードと契約し、2010年にベストセラーとなるセルフタイトルのデビュー作『The Wanted』をリリース。その後、2011年に『Battleground』、2013年に『Word of Mouth』とアイランド・レコードから2枚のアルバムをリリースし、全英トップ10入りを果たしている。彼らの2011年のヒット曲「Glad You Came」は、UKシングルチャートで首位を獲得し、全米シングルチャートで4週連続3位を記録したことで知られている。

また、バンドはそのキャリアを通じて、2013年のピープルズ・チョイス・アワードの「Favorite Breakout Artist」やヴァージン・メディア・ミュージック・アワードの「Best Group」など、数々のアワードも獲得。さらに、ブリット・アワード、MTVビデオ・ミュージック・アワード、アメリカン・ミュージック・アワードといった権威ある音楽賞にも複数回ノミネートされ、バンドの国際的な人気を示していた。

2014年に活動休止したものの、ザ・ウォンテッドは2021年秋に再結成を果たし、10月には、闘病中だったトム・パーカーが主催するStand Up To Cancerのチャリティー公演『Inside My Head』をサポートするため、ロイヤル・アルバート・ホールで7年ぶりのライヴを実施し、11月にはニューシングル「Rule The World」と共にベスト盤『Most Wanted: The Greatest Hits』をリリースした。

トム・パーカーは今年3月22日に、自叙伝『Hope』を7月に出版することを発表。その際に次のようにSNSでコメントを発表していた。

「こんにちは、トム・パーカーです。ザ・ウォンテッドの5分の1としてご存知の方も多いと思いますが、私は父親であり、夫であり、息子でもあり、そして現在、脳腫瘍と闘っています。今年の7月に出版する私の本は、死ぬことについての本ではありません。生きることについての本です。どんな状況でも希望を見出し、何があっても最高の人生を送るための本です。この本は、希望を信じ、夢を見る勇気を持つことで、どんな困難にも打ち勝つことができることを教えてくれるでしょう」

Written By Lexi Lane

ザ・ウォンテッド『Most Wanted: The Greatest Hits』
2021年11月19日発売
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