ベーシストのトビー・マイヤーズが75歳で逝去。その功績を辿る

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Toby Myers, pictured playing bass - Photo: Paul Natkin/Getty Images

トビー・マイヤーズ(Toby Myers)こと、本名ジェフリー・グレン・マイヤーズが75歳で逝去した。トビー・マイヤーズは、ジョン・“クーガー”・メレンキャンプやロードマスターのベーシスト、マルチ・インストゥルメンタリストとして名を馳せていた。死亡記事によると、彼は癌との長い闘病生活の末に亡くなったという。

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その生涯

1949年、インディアナ州インディアナポリスで生まれたトビー・マイヤーズは、故郷トレーダーズ・ポイントのランドリーで母親が家族の洗濯をしている間に、隣にあったミュージック・ストアでベースの腕を磨き始めた。

彼の隣人だったキーボード奏者のマイケル・リードは、後にトビー・マイヤーズが加入することになるロードマスターの前身、ピュア・ファンクの創設メンバーの一人だった。やがてバンドはトッド・ラングレンに見出されたことがきっかけで、ヴィレッジ/マーキュリー・レコードとレコード契約を結び、4作のアルバムをリリースした。

ロードマスターでの活動を経て、トビー・マイヤーズは1982年から1999年までジョン・メレンキャンプと共に世界中をツアーしながら、レコーディングを行なっていた。しかし、1999年に一人息子のキャッシュが誕生したのを機にツアー生活を終え、父親として自宅に留まることを決意。その後は、テネシー州ナッシュビルの自宅にあるスタジオとリハーサル・スペースで音楽活動を続けた。

1987年のTVインタビューで、トビー・マイヤーズはジョン・メレンキャンプのレコーディングや新曲の制作プロセスについて次のように語っていた。

「僕たちには新曲を観客の前で試す余裕がないので、ジョンは大抵、ツアー中に書いた曲をサウンドチェックに持ち込んで、そこで試してみるんだ。広い場所で演奏してみると、いい曲がどうはだいたいわかる。今回のアルバムに収録されている“Hard Times for a Common Man(後に“Honest Man”にタイトルが変更)”も、前回のツアー中に作られた曲だ。彼はそんな風にやっているよ」

Written By Sam Armstrong



 

 

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