News
2024年開催の第66回グラミー賞に3つの新カテゴリーが追加
アメリカ最大の音楽の祭典、グラミー賞を運営するレコーディング・アカデミーが、来年開催の第66回のグラミー賞において、新たに3つの部門を追加することを発表した。
今回発表されたのは、以下の3部門だ。
・最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞 / Best African Music Performance
・最優秀オルタナティブ・ジャズ・アルバム賞 / Best Alternative Jazz Album
・最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞 / Best Pop Dance Recording
また、従来の「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)/ Producer Of The Year, Non-Classical」と「ソングライター・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)/ Songwriter Of The Year, Non-Classical」は個別部門から一般部門に移され、グラミー賞の投票者全員がこの二つに投票することができるようになった。
これらのカテゴリーの追加と改正は、2023年5月に開催されたレコーディング・アカデミーの最新の評議員会で投票され、可決されている。
<関連記事>
・第63回グラミー賞におけるルールとガイドラインの変更を発表
・【まとめ】2023年、第65回グラミー賞全受賞者とパフォーマンス楽曲
レコーディング・アカデミーのCEOであるハーヴェイ・メイソン・ジュニアは、次のようにコメント寄せている。
「レコーディング・アカデミーは、我々の受賞プロセスにおける最新のカテゴリー変更を発表できることを誇りに思います。これらの変更は、音楽コミュニティからのフィードバックに積極的に耳を傾け、それに応え、関連する多様な音楽ジャンルを正確に表現し、常に進化し続ける音楽状況に対応するという我々のコミットメントを反映しています」
「また、プロデューサー・オブ・ザ・イヤーとソングライター・オブ・ザ・イヤーを一般部門に移したことで、すべての投票者がこれらの分野の優れた作品を評価するために参加することができるようになりました。私たちは、これらの部門でクリエイターや作品を称え、祝福すると同時に、世界中のファンに幅広い音楽を紹介できることを楽しみにしています」
新しいグラミー賞の3部門の詳細
・最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞
トラックとシングルのカテゴリーで、アフリカ大陸のユニークな地域表現を利用したレコーディングを表彰する。地域のメロディ、ハーモニー、リズムの音楽的伝統を強調するこの部門には、アフロビート、アフロフュージョン、アフロポップ、アフロビーツ、アルテ、アマピアノ、ボンゴ・フラバ、ゲンゲ、キゾンバ、チムレンガ、ハイライフ、フジ、クワッサ、ンドンボロ、マプーカ、ガーナ・ドリル、アフロハウス、サウスアフリカヒップホップ、エチオピアジャズといったジャンルの曲が含まれているが、これらに限定されるわけではない。
・最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞
ポップなアレンジを施したアップテンポでダンサブルな楽曲を収録したトラックとシングルを表彰する。また、ヴォーカル、メロディ、フックに重点を置き、強いリズムのビートと電子楽器を使用したポップダンス・レコーディングも対象となる。ダンス・リミックスは、最優秀リミックス・レコーディング部門のみが対象となり、この新部門、最優秀ポップ・ダンス・レコーディング部門に応募することはできない。
・最優秀オルタナティブ・ジャズ・アルバム賞
個人、デュオ、グループ/アンサンブルによるオルタナティブ・ジャズ・アルバムで、ボーカルの有無にかかわらず、芸術的に優れた作品を評価する部門。オルタナティブ・ジャズは、ジャズ(即興、相互作用、ハーモニー、リズム、アレンジメント、作曲、スタイル)と、R&B、ヒップホップ、クラシック、現代即興、実験、ポップ、ラップ、エレクトロ/ダンスミュージック、スポークンワードなど他のジャンルを混ぜ合わせた、ジャンルを超えたハイブリッドなものである定義することができる。また、他のジャンルに関連する現代的な制作技術や楽器編成も含まれることがある。
Written By Tim Peacock
・史上最高のグラミー・パフォーマンス18選【動画付き】
・グラミー賞で今までに最も多く受賞しているアーティストは誰?
・グラミー賞史上最も意外な受賞者10選
・「史上唯一、グラミー受賞を取り消されたアーティスト」ミリ・ヴァニリ
・第63回グラミー賞におけるルールとガイドラインの変更を発表