『スパイナル・タップ』のドラマーとして知られるリック・パーネルが逝去

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Ric Parnell - Photo: Jim Steinfeldt/Michael Ochs Archives/Getty Images

映画『スパイナル・タップ』(原題:This Is Spinal Tap)にドラマーとして出演していたリック・パーネル(Ric Parnell)が逝去した。劇中の架空のバンド、スパイナル・タップのバンド仲間であるハリー・シーラーは、「誰も彼のようにロックできなかった」と言って、この訃報を共有した。

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俳優兼ミュージシャンのマイケル・マッキーン(デヴィッド・セント・ハビンズ役)、クリストファー・ゲスト(ナイジェル・タフネル役)、シアラー(デレク・スモールズ役)が率いるこのグループは、結成当初からフィクションと現実の境界線を越えていた。この映画を作った直後、バンドはサイケデリック・スラッジ・ロッカーのアイアン・バタフライの前座をつとめたが、観客は誰ひとりとしてこのギャグには気付いていなかった逸話もある。劇中ではスパイナル・タップのドラマーはこの映画のギャグの一つであり、グループの歴代ドラマーは全員死亡しており、一人は自然発火で死亡している。

その生涯

この映画のサウンドトラックと、それに続くアルバムに参加しているリック・パーネルは、スパイナル・タップの他のメンバー同様、生粋のミュージシャンでもあった。

ロンドンでジャズ・ドラマー兼バンドリーダーのジャック・パーネルのもとに生まれた彼は、1970年代前半にアトミック・ルースターやホースなどのバンドで活動。その後、イタリアの3つのグループで演奏し、80年代に大活躍したジャーニーとホワイトスネイクへの打診を断ったとも言われている。

彼はまた、トニー・バジルの1982年の大ヒット曲「Mickey」で演奏し、マイケル・デ・バレス、イエスのシンガーであるジョン・アンダーソン、ラヴィ・シャンカール、ウェイン・クラマーらと一緒に演奏している。

最近、リック・パーネルはモンタナ州ミズーラに住み、「Spontaneous Combustion」というタイトルの週刊ラジオ番組を共同主催していた。

Written By Sam Armstrong


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