ザ・ウィークエンドが21歳の時に発表した1stミックステープ『House Of Balloons』が初のデジタル化
2021年のスーパーボウルのハーフタイムショーへの出演、米シングル・チャートの記録を塗り替えたり、何百万枚ものアルバムを売り上げるずっと前、ザ・ウィークエンド(The Weeknd)ことエイベル・テスファイはトロント出身の21歳のアーティストで、YouTubeで数曲を公開し、デビュー・ミックステープをリリースする準備をしていた若者だった。
約10年前、2011年3月21日に公開された初のミックステープ『House of Balloons』は、ザ・ウィークエンドのキャリアをスタートさせ、批評家やファンの間で彼が注目されるきっかけとなった。発売から10年が経過した今、『House of Balloons』は、ストリーミングサービスおよびデジタルプラットフォームにて初めて配信されることになった。また、このミックステープの特別プレス版(1000枚限定)が、アナログ盤でリリースされている。
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元々はフリーで配布された9曲入りのミックステープには、ザ・ウィークエンドがYouTubeにアップした初期の3曲(「What You Need」「The Morning」「Loft Music」)と、デビュー・シングルの「Wicked Games」の他には、初のミュージックビデオが制作された「The Knowing」や、HBOのテレビシリーズ『アントラージュ☆オレたちのハリウッド』のプロモーションに使用された「High For This」などが収録されている。
ザ・ウィークエンドと長年仕事をすることになるドク・マッキニーとIllangeloがメインでプロデュースしたこのミックステープには、コクトー・ツインズ、ビーチ・ハウス、アリーヤ、スージー・アンド・ザ・バンシーズなどの楽曲がサンプリングされて収録されている。
『House of Balloons』は瞬く間にアンダーグラウンドで絶賛され、最終的には12個以上のメディアによる年間ベストに選出された。Complexはこのアルバムを「2011年のベストアルバム」と評し、Stereogum、The A.V. Club、Pitchforkによる年間ランキングではトップ10に入っている。
今回の初のデジタル化とLPの発売を記念して、ザ・ウィークエンドは、著名なアーティストであるダニエル・アーシャムとコラボレートして、ミックステープのカバーアートを再構築した。この新しいイメージは、ミックステープのレコードのジャケット、さまざまなマーチャンダイズにも採用された。アーシャムは声明の中でこう語っている。
「2011年の夏は、常に『House of Balloons』に象徴されるでしょう。このアルバムは、まるでタイムトラベル装置のように、聴くたびにその特定の瞬間に連れ戻してくれます。ザ・ウィークエンドとXOチームと協力して、『House of Balloons』の象徴的なアルバムアートを、10周年を記念して浸食された彫刻として再構築することができ、大変光栄です」
ダニエル・アーシャムが再構築したジャケット写真は、彼曰く「私の美意識とザ・ウィークエンドの美意識を融合させた」というジャケットをはじめとする限定商品に使用されている。ジャケットの内側には、アーティストのシルエットとArsham Studioのカラーウェイをミックスしたオリジナルのカモフラージュ柄が施されている。これらはすべて、トロントのMod Clubで行われたThe Weekndの初ライブでの衣装にインスパイアされたものだ。
Written by Sophie Smith
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ザ・ウィークエンド『House Of Balloons』
2021年3月21日発売
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