ウクライナへの人道危機救援を呼びかけるSNS運動＜Stand Up For Ukraine＞にウィークエンド、ビリー、エルトンらが参加表明

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3月 29, 2022

ItoMasaki

Photo: Rich Fury/Getty Images for U.N. World Food Programme

ザ・ウィークエンド（The Weeknd）、ビリー・アイリッシュ（Billie Eilish）、エルトン・ジョン（Elton John）ら音楽界のスターたちが、来月行われる＜Stand Up For Ukraine＞と銘打たれたソーシャルメディア・キャンペーンへの参加を表明している。

米時間4月9日（土）に開催される同キャンペーンは、ロシアの侵攻によって引き起こされたウクライナでの人道危機の中で、政府や企業のリーダーたちに“具体的な支援”を提供するよう呼びかけるものだ。

前述のアーティストに加え、デミ・ロヴァート（Demi Lovato）、ケイティ・ペリー（Katy Perry）、テーム・インパラ（Tame Impala）、フィニアス（FINNEAS）、ジョン・バティステ（Jon Batiste）、ケイシー・マスグレイヴス（Kacey Musgraves）、マドンナ（Madonna）、ジョナス・ブラザーズ（The Jonas Brothers）など、多くのアーティストたちが参加予定の＜Stand Up For Ukraine＞は、ウクライナでの戦争をはじめ、イエメン、南スーダン、アフガニスタンなどで起こっている紛争から避難している何百万人もの人々を支援するために必要な緊急資金の追加提供を、世界の指導者たちに求めることを目的としている。

国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）によると、ロシアのウクライナ侵攻により、現在約1200万もの人々が救援を必要としており、650万人が同国で避難生活を送っているという。

グローバル・シチズンが推進する＜Stand Up For Ukraine＞は、3月26日（土）、欧州委員会のウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライエン委員長とカナダのジャスティン・トルドー首相によって発表された。ソーシャルメディア上での宣誓や行動によって、困窮する人々のために何十億ドルもの資金が集まることが期待されており、当日は、人道危機へのさらなる支援を求めるメッセージでSNSが溢れかえることになりそうだ。

米ビルボード誌の取材に、ウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライエン委員長は、次のように述べている。

「何百万人もの人々が、ウクライナの都市に降り注ぐ爆弾から避難しています。世界は彼らのために立ち上がるべきなのです。欧州連合は、既に何百万人もの難民を受け入れ、彼らのニーズに応えています。私たちは彼らにさらに歩み寄るつもりですが、まだまだ多くの支援が必要とされています。ウクライナの勇敢な人々は、世界中の市民や国々が団結するに値します。私たちが力を合わせれば、彼らに安全な家や与え、この暗黒の時間に彼らの生活に光をもたらすことができるのです」

グローバル・シチズンの最高経営責任者であるヒュー・エヴァンスは、こう述べている。

「紛争と貧困は相互に密接に関係しており、その結果、法の支配が弱まり、経済発展が崩壊し、しばしば壊滅的な人道状況を引き起こすことを歴史が証明しています。ウクライナでの紛争が人道危機を招いていることは疑う余地がありません。ウクライナとポーランドの国境で、グローバル・シチズンのメンバーが実際にそれを目の当たりにしました。300万人以上の難民が既に自宅を離れ、さらに数百万人が避難している可能性があります」

また、この＜Stand Up For Ukraine＞に先駆けて、3月29日には、スノウ・パトロール、エミリー・サンデー、グレゴリー・ポーター、ナイル・ロジャースらが、英バーミンガムで開催されるチャリティ・イベント“コンサート・フォー・ウクライナ”に出演し、300万ポンド以上を目標金額とする募金活動を行う予定だ。

Written By Rhian Daly