オフスプリング、9年ぶりの新作『Let the Bad Times Roll』からMV先行公開「パンクに戻る時が来た」
カリフォルニアを代表するパンク・ロック・バンドのオフスプリング(The Offspring)が、2021年4月16日に発売する、2012年の『Days Go By』以来となる自身10枚目のスタジオ・アルバム『Let the Bad Times Roll』から、タイトルトラック「Let The Bad Times Roll」のミュージック・ビデオを公開した。
この曲に込められた意味について、フロントマンのデクスター・ホーランドは次のように語っている。
「俺たちは、世界の指導者たちが “最善を尽くします” と言う代わりに、“くそったれ!”と言っているような、歴史上でもユニークな時代にいるんだ」
<関連記事>
・スケート・パンク/ポップ・パンク特集
・パンクと体制との闘いの歴史
また、最近のNMEのインタビューで、デクスターは新作アルバムについてこう語っていた
「新作は特別なレコードです。何枚もレコードを出していると、どうやって同じことを繰り返さないようにするかを考える。最近の2枚のレコード(『Rise and Fall, Rage and Grace』『Days Go By』)では、自分たちの視野を広げる時期だと感じていたけど、今回はよりパンクなレコードに戻る時が来たと感じたんだ」
「歌詞の面では、基本的に政治的なことにはあまり触れないようにしているけど、ここ数年は異常な状態が続いていて、“どうやったらコメントしないでいられるだろうか!” という感じ。だから、アメリカで起こっていることをテーマにしたものが、このアルバムの一部であることは間違いない」
先行して音源が公開されていた新曲「Let The Bad Times Roll」は米ローリング・ストーン誌が「悪意のないポップ・パンクと舌先の皮肉という、彼らの特徴的なミックスに戻ってきた」と評し、ラウドワイヤー誌は、「今日の世界の悪を指差しながら、騒々しくもアコースティックに駆られた節から、バンドのお馴染みのパンク感覚へとシフトする傑作」とレビューしている。
Written by uDiscover Team
オフスプリング『Let The Bad Times Roll』
2021年4月16日発売
CD&LP / iTunes / Apple Music / Spotify / Amazon Music
- 女性パンクの歴史:“ロックン・ロール”という男性社会と性別の固定観念への抵抗
- 1976年8月のメロディ・メーカーのパンク特集「素晴らしいのか?それともインチキか?」
- 英米以外で発展した世界のパンク
- ポスト・パンクの登場:PiLからスージー&ザ・バンシーズを経てザ・キュアー
- パンクの勃興とピストルズ、そしてパンクから生まれたグランジ