ザ・ビートルズ『Revolver』スペシャル・エディションから2曲が先行配信
2022年10月28日に発売されるザ・ビートルズ『Revolver』スペシャル・エディションから新たに「Got To Get You Into My Life” (Second version) – Unnumbered mix」と「Yellow Submarine” (Songwriting work tape – Part 1)」の2曲が先行配信となった。
<関連記事>
・『Revolver』解説シリーズ一覧
・『Revolver』スペシャル・エディション、プレスリリース訳
・ザ・ビートルズ『Revolver』解説:ポップ・ミュージックの存在価値を変えた名作
・新たなサウンドへの扉となった「Tomorrow Never Knows」
「Got To Get You Into My Life」
1966年4月7日、ザ・ビートルズはスタジオ・スリーに戻り、「Tomorrow Never Knows」のレコーディングをほとんど終わらせて、「Got To Get You Into My Life」の最初のヴァージョンに取りかかった。
スペシャル・エディションの“セッションズ・ワン”で聴けるように、この時にレコーディングしたものはリリースされたトラックとはかなり違うものとなっている。『Revolver』のスペシャル・エディションでは、この曲が最終的な形になる前の段階のヴァージョンをあと2つフィーチャーしている。リリースされずに終わったモノラル・ミックスと3本のトランペット、2本のテナー・サックスにハイライトを当てたスペシャル・ミックスである。
「Yellow Submarine」
「Yellow Submarine」は、5月26日と6月1日にそれぞれスタジオ・スリーとスタジオ・ツーでレコーディングされた。子供だったら誰もが一緒に歌った覚えがある楽しい曲であり、はつらつとした大人にも人気のこの曲も実は最初は随分雰囲気が違っていた。
スペシャル・エディションに収録の「Yellow Submarine」のソングライティング・ワーク・テープのパート1とパート2を聴くと、元々ジョンがアコースティック・ギターで少し寂しい感じで歌っていたものが(“僕が生まれた街は/誰も人のことなど気にしない……”)最終的にはポールとジョンが楽しくコーラスをつける歌へと進化していったのだということがわかる。
『Revolver』のスペシャル・エディションでは、「Yellow Submarine」のテイク4と、そこにサウンド・エフェクト(マル・エヴァンスがシャベルで砂をすくい、ブライアン・ジョーンズがグラスを鳴らして作り出した賑やかな海上の様子)を被せたものも収められているので、リスナーはこの楽曲の進化をザ・ビートルズと共に体験することができる。リンゴは後にこう語っている。
「当時は、スタジオで本当に自分たちがやりたかったことが見つかったように感じていた。曲がどんどん面白くなったから、エフェクトもどんどん面白くなっていった」
Written by uDiscover Team
ザ・ビートルズ『Revolver』スペシャル・エディション
2022年10月28日発売
フィジカルは全6形態
① 5CDスーパー・デラックス
② 2CDデラックス
③ 1CD
④ 4LP+7インチ・シングル:スーパー・デラックス
⑤ 1LP
⑥ 1LPピクチャー・ディスク<THE BEATLES STORE JAPAN限定商品>
① <スペシャル・エディション[5CDスーパー・デラックス]>
<輸入国内仕様/完全生産限定盤>
【購入特典】B2ポスター
●63曲収録
●CD1:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:14曲
●CD2 & 3:セッションズ(ステレオ&モノ):31曲
●CD4:『Revolver』オリジナル・モノ・マスター:14曲
●CD5:『Revolver』EP:4曲
●本文100ページの豪華ブックレット付
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
●29曲収録
●CD1:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:14曲
●CD2:セッションズ・ハイライト+「Paperback Write」&「Rain」ニュー・ステレオ・ミックス:15曲
●40ページのブックレット付
<日本盤のみ>
SHM-CD仕様
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
●オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:14曲
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
④ <スペシャル・エディション[4LP+7インチ・シングル:スーパー・デラックス]>
<直輸入仕様/完全生産限定盤>
●63曲収録(4枚の180g/ハーフスピード・マスタリングLP+45rpm 7インチEP)
●LP1:オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:14曲
●LP2 & 3:セッションズ(ステレオ&モノ):31曲
●LP4:『Revolver』 オリジナル・モノ・マスター:14曲
●EP:『Revolver』EP:4曲
●本文100ページの豪華ブックレット付
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
<直輸入仕様/完全生産限定盤>
●オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:14曲
●180g/ハーフスピード・マスタリングLP
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
<THE BEATLES STORE JAPAN限定商品><直輸入仕様/完全生産限定盤>
●THE BEATLES STORE JAPAN限定商品
●オリジナル・アルバム ニュー・ステレオ・ミックス:14曲
●180g/ハーフスピード・マスタリングLP
●アルバム・アートのピクチャー・ディスク仕様
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
収録楽曲
CD1: Revolver (New stereo mix)
“Taxman”
“Eleanor Rigby”
“I’m Only Sleeping”
“Love You To”
“Here, There And Everywhere”
“Yellow Submarine”
“She Said She Said”
“Good Day Sunshine”
“And Your Bird Can Sing”
“For No One”
“Doctor Robert”
“I Want To Tell You”
“Got To Get You Into My Life”
“Tomorrow Never Knows”
CD2: Sessions One
“Tomorrow Never Knows” (Take 1)
“Tomorrow Never Knows” (Mono mix RM 11)
“Got To Get You Into My Life” (First version) – Take 5
“Got To Get You Into My Life” (Second version) – Unnumbered mix – mono
“Got To Get You Into My Life” (Second version) – Take 8
“Love You To” (Take 1) – mono
“Love You To” (Unnumbered rehearsal) – mono
“Love You To” (Take 7)
“Paperback Writer” (Takes 1 and 2) – Backing track – mono
“Rain” (Take 5 – Actual speed)
“Rain” (Take 5 – Slowed down for master tape)
“Doctor Robert” (Take 7)
“And Your Bird Can Sing” (First version) – Take 2
“And Your Bird Can Sing” (First version) – Take 2 (giggling)
CD3: Sessions Two
“And Your Bird Can Sing” (Second version) – Take 5
“Taxman” (Take 11)
“I’m Only Sleeping” (Rehearsal fragment) – mono
“I’m Only Sleeping” (Take 2) – mono
“I’m Only Sleeping” (Take 5) – mono
“I’m Only Sleeping” (Mono mix RM1)
“Eleanor Rigby” (Speech before Take 2)
“Eleanor Rigby” (Take 2)
“For No One” (Take 10) – Backing track
“Yellow Submarine” (Songwriting work tape – Part 1) – mono
“Yellow Submarine” (Songwriting work tape – Part 2) – mono
“Yellow Submarine” (Take 4 before sound effects)
“Yellow Submarine” (Highlighted sound effects)
“I Want To Tell You” (Speech and Take 4)
“Here, There And Everywhere” (Take 6)
“She Said She Said” (John’s demo) – mono
“She Said She Said” (Take 15) – Backing track rehearsal
CD4: Revolver (Original mono master)
“Taxman”
“Eleanor Rigby”
“I’m Only Sleeping”
“Love You To”
“Here, There And Everywhere”
“Yellow Submarine”
“She Said She Said”
“Good Day Sunshine”
“And Your Bird Can Sing”
“For No One”
“Doctor Robert”
“I Want To Tell You”
“Got To Get You Into My Life”
“Tomorrow Never Knows”
CD5: Revolver EP
“Paperback Writer” (New stereo mix)
“Rain” (New stereo mix)
“Paperback Writer” (Original mono mix remastered)
“Rain” (Original mono mix remastered)
- ザ・ビートルズ『Revolver』解説:ポップ・ミュージックの存在価値を変えた名作
- 新たなサウンドへの扉となった「Tomorrow Never Knows」
- Abbey Road:ザ・ビートルズと横断歩道、そして8トラック・レコーダー