モータウン歴史博物館が、創設者の姉エスター・ゴーディ・エドワーズを称えた式典を開催
デトロイトにあるモータウン歴史博物館が4月25日の創立者記念日として、創設者であり、元モータウンのシニアVPで会社秘書役だったエスター・ゴーディ・エドワーズの誕生日に彼女を称えた。彼女はモータウンの創設者、ベリー・ゴーディの姉であり、2011年に亡くなっている。
5月4日に8年振りとなる新たなスタジオ・アルバムをリリースするテンプテーションズのオリジナル・メンバーで唯一生存しているオーティス・ウィリアムズも、デトロイトに戻ってこの式典に参加した(上の写真はオーティスがミュージアムの前で撮影したもの)。1985年にモータウン歴史博物館を設立したエスター・ゴーディ・エドワーズは、過去には“モータウン・レヴュー”のライヴ・ツアーのマネジメントを担い、その後モータウンの組織の中で非常に影響力のある人物へとなっていった。
式典当日はモータウンのセッション・プレイヤーでデトロイト・ギター・バンドと共に1970年代初期に発表した全米クロスオーヴァー・ヒット曲「Scorpio」と「Taurus」で最も良く知られるデニス・コフィーがパフォーマンスを披露。ビヨンセ、メアリー・J.ブライジらと共演してきたデトロイト出身のベーシスト、カーン・ブラントリーや、今は亡きモータウンのサクソフォニスト、トーマス・‘ビーンズ’・ボウルズの息子、デニス・ボウルズも演奏を行った。
さらに2017年のモータウン・マイクの優勝者、ウィル・ザ・ポエット、モータウン歴史博物館イグナイト・サマー・キャンプの生徒たち、そしてドリュー・シュルツ・トリオも登場。音楽と食事と共に、ミュージアムは一日中半額で入場することができた。
モータウン歴史博物館は、モータウンのオフィスの拠点だったウェスト・グランド通り2648に所在している。また、スネイクピットと広く知れ渡っているかの有名なスタジオAの場所でもあり、ここで普遍的な音楽の多くが生まれたのだ。来場者は、モータウンがまだ初期の頃にゴーディが家族と共に居住していた上の階の修復されたアパートを見学することもできる。
昨年12月、モータウン歴史博物館は約54.5億円を投入して約4645平方メートルの“ワールド・クラスの観光地”へと拡張することを発表した。インタラクティヴな展示、パフォーマンス・シアター、レコーディング・スタジオ、さらに拡大した販売エリアやミーティング・エリアを設ける予定だ。この拡張により、モータウン歴史博物館がミシガン州をリードする文化的施設のひとつになることが期待されている。
Written by Paul Sexton