ビースティ・ボーイズ、MCAのオフィスを視覚体験できるサイトが開設
歴史上最も革新的なヒップ・ホップ・ユニットのメンバーだけでは充分ではなかったと言わんとばかりに、ビースティ・ボーイズのアダム・ヤウク(もしくはMCA)はアーティスト、映像作家として活躍し、彼の才能から生み出された幻想的な世界観が新たなインタラクティブ・サイト”The House That Yauch Built“によって視覚化された。
全没入型のこのサイトによって、アダム・ヤウクが設立した映像制作と配給会社”オシロスコープ・ラボラトリーズ”のニューヨークのスタジオ兼自宅オフィスのデジタル・ツアーを体験することができる。また、このサイトのために、オシロスコープ・ラボラトリーズとレッドブル・ミュージック・アカデミー、そしてMediaMonksとがコラボを果たし、彼のショート・フィルム『Fight For Your Right Revisited』にも出演した盟友スパイク・ジョーンズとコメディアンのセス・ローゲンによる未公開インタビューも楽しむことができる。
サイトの公式の説明にはこう書かれている。「伝説のカナル・ストリートにあったオリジナルのオシロスコープ・ラボラトリーズのオフィスが最近移転したことがきっかけとなって制作されることになったこのサイト”The House That Yauch Built”では、ヴィンテージのニーヴのサウンドボードからO-Scopeのビジュアル・アイデンティティ、MTVのMoonmenや様々な小物に到るまで、この歴史的な空間をデジタル上でくまなく探索できる。ビュアーは、映像や写真、音やテキストでの解説などが組み込まれたそれぞれのスポットを自ら巡っていくことで視覚的な体験ができるようになっている」。
「この体験では、スパイク・ジョーンズとセス・ローゲンがビースティ・ボーイズの影響について語るインタビューや、マイクDが9.11後に仕事に復帰した当時を振り返るインタビュー、そしてサマンサ・ストーがアダム・ヤウクが監督した短編ミュージカル・コメディー映画『Fight For Your Right Revisited』について語るインタビューなど、本邦初公開の映像が楽しめる」。
それ以外にも、スパイク・ジョーンズがアダム・ヤウクの変装癖について語る映像や、ビジュアル・アーティストのセイ・アダムズがアダム・ヤウクのトイレの落書きについて語ったり、ビースティ・ボーイズのメンバーであるマイク・Dが、アダム・ヤウクがスタジオのために購入したヴィンテージのニーヴ8078 レコーディング・コンソールに纏わる話を披露したりしている。
2012年に47歳で悲劇的な死を遂げたアダム・ヤウク。彼の生前における音楽的、映画的、文化的功績を振り返ってみると、それが驚くべきものだったということがわかる。ビースティ・ボーイズの自叙伝も今後出版が予定されていたりと、このラップ・グループの先駆者たちのストーリーはまだまだ私たちに刺激を与えてくれそうだ。
Written By uDiscover Team