ロジックのシングル「1-800-273-8255」が自殺者の減少に繋がったとの研究報告が発表

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Photo: Scott Legato/Getty Images

ロジック(Logic)のグラミー賞受賞シングル「1-800-273-8255」が、数百人もの命を救うのに役立ったことが、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の新たな研究で明らかになった。

2017年にリリースされたこの曲は、全米自殺防止ネットワークのホットラインの番号からタイトルが付けられ、メンタルヘルスに悩む人々に対し、自殺ではない選択肢があることを強く訴える歌詞をフィーチャーしている。

BMJによると、過去にこの曲のTVパフォーマンスが行われ、世間の注目を最も集めた同シングルのリリース時、2017年のMTV VMA、2018年のグラミー賞という3つのイベント後34日間に、全米自殺防止ライフラインへの通報が増加し、同期間中の若者の自殺率も低下していた。

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報告書によると、各イベント後、ホットラインには、予想値の6.9%増となる9,915件以上の通報が寄せられた。さらに、このトラックの持つ、人生を悲観する人々へのポジティヴなメッセージが、自殺者の減少に繋がったとみられており、実際に同期間中の自殺者数は予想値の5.5%である、245人減少していた。

BMJの研究者らは、「1-800-273-8255」がホットラインへの通報の大幅な増加と関連していること、そしてこの曲に関するソーシャルメディア上の口コミが最も多かった期間に自殺者の減少が認められたと結論づけており、報告書の作成に関わったウィーン医科大学のThomas Niederkrotenthaler教授は、次のように述べている。

「著名人だけでなく一般の方々もまた、危機的状況や自殺念慮にどう向き合ったかを伝えられることができたら、それは自殺防止に重要な役割を果たします」

今回の研究結果を受けて、ロジックはCNNの取材にこう語っている。

「自分の音楽が実際に人々の生活に影響を与えていると知ったことこそが、この曲を作るきっかけでした。僕たちは、心情をもって人の役に立ちたいと思いながらこの曲を作りました。そして、実際にそうなったという事実に心揺さぶられる思いです」

2020年、ロジックは父親業に専念するため、音楽活動から引退することを発表していたが、それから1年も経たないうちに新曲でシーンに復帰し、その後も着実に新作をリリース。2021年中も、彼は最新シングル「My Way」、「Call Me」を含む5枚のシングルを発表している。

Written By Rhian Daly



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