スティーヴィー・ワンダーが80人超のスターが出演したキング牧師へのトリビュート・ビデオを公開
今年は公民権運動のリーダーであったマーティン・ルーサー・キング牧師が1968年4月4日にテネシー州メンフィスで暗殺されてから50年という年月が経った年だ。50年後の今年、全世界がこの悲劇的な出来事を振り返り、スティーヴィー・ワンダーは80人以上ものミュージシャン、公民権運動の活動家、政治家、俳優とともに、キング牧師の伝説を称えるとともに、そのメッセージを受け継いだ希望に溢れるビデオを、かの有名な「I Have A Dream(私には、夢がある)」の演説を示唆した“#DreamStillLives”と言うハシュタグとともに公開した。
そのリストにはバラク・オバマ前大統領と妻のミシェル、ジェシー・ジャクソン牧師、セリーナ・ウィリアムズ、ポール・マッカートニー卿、エルトン・ジョン、スモーキー・ロビンソン、ライオネル・リッチー、クライヴ・デイヴィス、トニー・ベネット、ブルース・スプリングスティーン、コモン、モータウンの設立者、ベリー・ゴーディ、ウーピー・ゴールドバーグ、メリル・ストリープ、メアリー・J.ブライジ、その他大勢のスターが、自身が将来に抱く夢のメッセージを語った。
この感動的なビデオには、スティーヴィー・ワンダーの1970年のアルバム『Signed, Sealed & Delivered』に収録されたヒット・シングル「Heaven Help Us All」が流れている。以前に「For Once In My Life」を共作したロン・ミラーが書き下ろしたこの曲は、その社会的なメッセージや反戦を語ったことを受けるとまさに適切な楽曲だ。
ビデオはスティーヴィー・ワンダーがカメラに向かってこの意欲的なプロジェクトへの自分のモチヴェーションを話すところから始まる。
「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の教えや活動は、世界に平和を与えてくれた。キング牧師は50年前にこの世を去ったが、彼の夢は私たちの中で生き続けている」。
「The Dream Still Lives」という一貫したメッセージを元に、ビデオに登場するスターたちが自身の夢を共有している。オバマ夫妻は「お互いが共通してもつ人間性に気がつくこと」と述べ、デミ・ロヴァートは「精神衛生をとりまく先入観を払拭すること」、エルトン・ジョンは「エイズのない世界」、そしてポール・マッカートニーは「みんなが調和して生きていくこと」と語った。
この企画には重要なメッセージが語られるだけではなく、ラジオ・ショック・ジョック、ハワード・スターンと『Late Late Show』の司会者ジェームス・コーデンのように軽快な部分もあった。
また、このトリビュートが発表されたタイミングも象徴的であり、セントラル・タイムの19時5分に発表された。この時間はキング牧師がロレイン・モーテルの部屋のバルコニーに立っていたところを銃で撃たれ、セント・ジョーセフ病院で死亡が確認された時刻だった。
ティーンエイージャー時代に出会って以来、キング牧師はスティーヴィー・ワンダーの人生を通して特別な存在であり続けた。スティーヴィー・ワンダーはマーティン・ルーサー・キング・デー(キング牧師の誕生日を記念した祝日)の制定に大いに貢献した人物だ。1980年にアメリカ連邦議会の連邦議会黒人議員幹部会のメンバーとともにマーティン・ルーサー・キング・デーの制定に賛同し、シングル「Happy Birthday」を書き下ろし、その曲がこの祝日制定のキャンペーンを広めるために活用された。
まさに1981年にスティーヴィー・ワンダーが歌ったとおりだ。
And we all know everything
That he stood for time will bring
For in peace our hearts will sing
Thanks to Martin Luther King
みんな分かっているんだ
彼は立ち上がり 時が実現するだろうと
平和をもたらしてくれた今 僕らの心は歌う
ありがとう マーティン・ルーサー・キング
Written by Laura Stavropoulos
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スティーヴィー・ワンダー『Hotter Than July』