アレサ・フランクリンの葬儀でスティーヴィー・ワンダーらがパフォーマンス
アレサ・フランクリンの葬儀が現地時間8月31日午前10時からミシガン州デトロイトのグレーター・グレイス・テンプルで執り行われる予定だ。このセレモニーでは、スティーヴィー・ワンダー、ジェニファー・ハドソン、チャカ・カーン、ロン・アイズレー、フェイス・ヒル他、多くのスター達がパフォーマンスすることが発表されている。
さらに、シャーリー・シーザー、ジェニファー・ホリデー、ファンテイジア、そしてアレサの息子であるエドワード・フランクリンらの出演も予定されている他、アレサ・フランクリン・オーケストラとアレサ・フランクリン・セレブレーション・クワイアも、近親者のみで行われるこの葬儀でパフォーマンスすることになっている。
このイベントでスピーチする著名人リストには、元大統領のビル・クリントンも入っている。その他には、元アメリカ合衆国司法長官のエリック・ホルダーや、モータウンのスターでアレサ・フランクリンの長年の友人であるスモーキー・ロビンソン、牧師のジェシー・ジャクソン、そして音楽業界の大御所、クライヴ・デイヴィスも含まれている。
スピーカーの多くは生前アレサ・フランクリンと親しくしていた人物である。彼女とスモーキー・ロビンソンは、デトロイトの北側で共に生まれ育った幼馴染みだった。ジェシー・ジャクソン牧師は1960代に彼女がアフリカ系アメリカ人公民権運動に尽力していた頃の友人で、精神面でのアドバイザーでもあった。クライヴ・デイヴィスは、1980年代にアリスタ・レコードから生まれた多くのポップ・ヒットによってアレサ・フランクリンを再ブレイクさせた、レコード業界の実力者である。
また、一般市民向けの追悼式として、8月28日と29日にデトロイトのアフリカ系アメリカ人歴史博物館で彼女の柩が公開されることになっている。
さらに、アレサ・フランクリンの人生と偉大なる音楽遺産を讃えるべく、彼女の葬儀の前日に、6,000人を収容するチェン・パークでフリー・コンサートが開催されることも決定し、当コンサートにはグラディス・ナイトやフォー・トップス、ジョニー・ギルらがパフォーマンスを披露する予定である。
8月30日の午後6時〜9時に開催されるチェン・パークでのショーには、20組以上のゲストが出演する予定となっており、ラヒーム・デヴォーン、アンジー・ストーン、キエラ・キキ・シェアードらに加えて、彼女の地元デトロイト出身の歌手数名もパフォーマンスし、ルイス・ファラッカン牧師も参加することになっている。
このフリー・コンサートのチケットは現地時間8月27日午前10時からTicketmaster.comにて、1名につき2枚までの枚数限定で発売される。尚、チェン・パークからの公式リリースによると、”クイーンに敬意を表して”、Ticketmaster.comは今回のチケット取引における手数料は放棄するとのことだ。
Written by Tim Peacock
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