セックス・ピストルズのグレン・マトロック、2022年に新作ソロ・アルバムをリリース
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のオリジナル・メンバーとして知られるグレン・マトロック(Glen Matlock)が、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)と世界規模のソロ契約を結んだ。
この契約により、グレン・マトロックは2022年にニュー・アルバムをリリースする他、UMGのカタログ部門からは彼の過去のソロ・アルバムの多くが再発される予定だ。
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グレン・マトロックは次のようにコメント。
「この度、ユニバーサルミュージックグループと契約し、とびきりの新作アルバムをリリースできることになり、非常に嬉しく思っています。チームと一緒に仕事をするのが楽しみです」
セックス・ピストルズのオリジナル・ベーシスト兼ソングライターであるグレン・マトロックは、「Anarchy In The UK」「God Save The Queen」「Pretty Vacant」といったバンドの代表曲を共作し、ロックの殿堂入りを果たした。セックス・ピストルズの唯一のスタジオ・アルバム『Never Mind the Bollocks, Here’s The Sex Pistols(勝手にしやがれ!!)』は、様々なメディアによる史上最も影響力のあるアルバムのリストに頻繁に選出されている。
BBCで放送禁止になったことで有名な彼らのシングル「God Save the Queen」は、イギリスのNME誌のチャートでは1位を獲得したが、英オフィシャル・シングル・チャートでは2位に登場し、意図的に首位から外されたのではないかと非難されることになった。同チャート史上唯一、王政への不快感を避けるため、空白としてリストアップされた曲としても知られている。
1977年にセックス・ピストルズを脱退したグレン・マトロックは、ミッジ・ユーロらと共に新たなバンド、リッチ・キッズ(Rich Kids)を結成し、1978年にカルト的人気を誇るアルバム『Ghosts Of Princes In Towers』をリリースした。また、これまでにイギー・ポップやプライマル・スクリームといったアーティストと共演し、ロン・ウッドとロッド・スチュワートらが再結成したフェイセズなどのライヴにも参加している。
グレン・マトロックは高く評価された一連のソロ・スタジオ・アルバムを次々と発表しており、2018年に、伝説のギタリスト、アール・スリック(デヴィッド・ボウイ、ジョン・レノン)、ドラマーのスリム・ジム・ファントム(ストレイ・キャッツ)らが参加した現時点での最新アルバム『Good To Go』をリリースした。
Written By Tim Peacock
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