ジミヘンの地元シアトルに“ジミ”ヘンドリックス郵便局が誕生
米ワシントン州の州議会は、ジミ・ヘンドリックスの功績を讃えて、地元の郵便局の名前を変更するための法案にこぞって賛成票を投じ、正式に可決された。
シアトル・タイムズ紙によると、「レントン・ハイランズ郵便局」が「ジェームズ・マーシャル・”ジミ”ヘンドリックス郵便局」へとその名前を変更することになったそうだ。シアトル郊外のレントンにあるこの郵便局は、地元生まれの伝説のギタリストでシンガー・ソングライターが眠るグリーンウッド記念公園から1マイルもない場所に建っている。
この法案の発起人である下院議員のアダム・スミスはこう述べている。
「この度、レントン・ハイランズ郵便局をジェームズ・マーシャル・”ジミ”ヘンドリックス郵便局へと改名し、地元シアトル出身のロックンロール・アイコンであるジミ・ヘンドリックスの功績を讃えられることを光栄に感じています。この改名によって、ジミ・ヘンドリックスとこのピュージェット湾エリアとの深い繋がりを祝いつつ、彼が遺した偉大なる功績が地元の人々の記憶に刻まれながら、次世代にとってのインスピレーションとなることと信じています」。
1960年代後半に世界的な名声を得る以前、シアトルに生まれ育ったジミ・ヘンドリックスは、ガーフィールド高校に通い、青春時代のほとんどをセントラル・ディストリクトで過ごした。ゆえに、ブロードウェイに立つ銅像から、ノースウェスト・アフリカン・アメリカン博物館に隣接する彼の名がついた公園に至るまで、同博物館のディレクターであるLaNesha DeBardelabenが“シアトルで最も有名な息子”と呼ぶ彼の記念物は、この故郷の地の彼方此方に尽きることなく点在する。
2018年初頭には、ノースウェスト・アフリカン・アメリカン博物館がジミ・ヘンドリックス・エステート協賛の元、ジミ・ヘンドリックスの回顧展「Bold as Love: Jimi Hendrix at Home」を発表し、当展は2019年5月5日まで同博物館にて開催されている。この回顧展では、ジミ・ヘンドリックスの名を一躍有名した、あの英国騎兵隊のジャケットのレプリカをはじめ、彼のロンドン時代を象徴する所縁の品々も飾られているが、最も引き込まれるのは彼が若い頃に過ごしたシアトル時代にフォーカスした展示品である。
Written by Tim Peacock