ディオのステージ衣装や『The Last in Line』の絵画がオークションに出品
ヘヴィメタル・アイコンであるロニー・ジェイムス・ディオが所持していた思い出の品々がこの秋、ニューヨークのハード・ロック・カフェで開催されるオークションに出品される。アイテムの中には、彼の豪華なステージ衣装や、ステッカーが貼り囲られた衣装ケース、ディオのアルバム『The Last in Line』のジャケットに使われたバリー・ジャクソン作による絵、白いシャーベルのギターなどが含まれている。ジュリアンズ・オークションが運営するこのオークションは9月14日と15日に現地とオンラインで開催され、ロニー・ジェイムス・ディオの所持品から全666アイテムが出品される予定だ。
“ロニー・ジェイムス・ディオ邸の財産”と称されたこれらのオークション出品アイテムは、リッチー・ブラックモアがディープ・パープル脱退後に結成したグループ、レインボーでディオがフロントマンを務めていた時代、オジー・オズボーンの後任としてブラック・サバスに在籍した時代、そしてバンド、ディオのリーダーとしてソロ・キャリアに乗り出した時代に至るまで、彼のキャリアにおいて重要とされるほぼ全時代からのものである。
ハイライトとなるアイテムとしては、彼がレインボー時代に着用した月と星のパッチワークが施されたジーンズ(推定落札価格 約22万円〜44万円)、レインボー時代のアルバム作品でゴールド・ディスク達成を記念した額(推定落札価格6万円〜8万円)、彼がブラック・サバスの『Mob Rules」のツアーのバックステージで着用していた名入りパーカー(推定落札価格約22万円〜44万円、ディオ時代の『The Last in Line』のツアーで使われたステージ小道具のアニマトロンのスフィンクス(推定落札価格約22万円〜44万円)や『Sacred Heart』ツアーからのドラゴンの頭(推定落札価格約33万円〜55万円)などがある。
またこのオークションには、彼の楽器や冒頭でも触れた魔女の絵が描かれた白いシャーベルのギター(推定落札価格約33万円〜55万円)、そして多数の衣装も出品される。彼が1985年のステージで着用したバイオレットのスウェード・ベストと赤いレザーの脛当てのセットは約22万円〜44万円で落札されることが推定されている。また、主催者のジュリアンズ・オークションはアルバム・ジャケットの元になった絵画は220万〜330万円で落札されるだろうと予測している。
比較的低価格な、ロニー・ジェイムス・ディオの本名Ronald James Padavonaが記された1993年のパスポートや中世の武器、宗教画、そしてアーケードゲームのアステロイドの筐体や家具などの所有物もファンにとって魅力的なアイテムになりそうだ。また、彼は意外にもスポーツ関連グッズのコレクターでもあり、彼が愛用したユニフォームの数々やニューヨーク・ヤンキースのエフェメラ、ミッキー・マントルのサイン入りボールなども出品される予定である。
「ロニーの様々な所持品がファン皆さまや世界中の美術館やコレクターの元に行き、多くの人々の目に触れ、楽しんでいただけることを嬉しく思っています」と彼の妻であるウェンディは声明の中で述べている。「これらの品々は私にとってとても特別なものですが、同時にロニーに関連するものは歴史的に重要な意味があることも理解しているので、彼はきっとこれらがファンの皆様の元に渡って、これから長く楽しんでもらうことを望んでいることでしょう」。
「ロニー・ジェイムス・ディオはその声、スタイル、そしてそのペルソナで現在のミュージシャンにも大きな影響を与え、唯一無二の偉大なヘヴィ・メタル・ヒーローとして私たちの時代における巨大なロック・レジェンドたちの頂点に立っています」と、ジュリアアンズ・オークションの社長/最高経営責任者のダレン・ジュリアンは声明の中で述べている。「ジュリアアンズ・オークションは、この秋の究極のメタル・オークションになるであろう、このロニー・ジェイムス・ディオ思い出の品々の堂々たるコレクションが意味する不朽の遺産に敬意を表します」。
Written By Tim Peacock
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