クイーンのロジャー・テイラー、約8年ぶりのソロアルバム『Outsider』から新曲をMVとともに先行公開
ロック・アイコンでありクイーンのドラマーとしても活躍するロジャー・テイラー(Roger Taylor)が、2021年10月1日に発売する約8年ぶりのソロ・アルバム『Outsider』から、「We’re All Just Trying to Get By」の音源とミュージック・ビデオを合わせて公開した。
ゲストとして『プラダを着た悪魔』の主題歌「Suddenly I See」が大ヒットしたことでも有名なスコットランドのシンガーソングライターであるKTタンストールが参加している。
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あらゆる生物が友好的に共存することの歌
8月19日に公開されたニュー・シングル「We’re All Just Trying to Get By feat. KT Tunstall」は、シンプルな喜びと普遍的な感情を讃える歌だ。クイーンの内外で半世紀以上にわたり、音楽活動を続けてきたロジャー。胸が痛むほど美しいこのバラードは、そんな彼が8年ぶりにリリースする10月1日発売のソロ・アルバム『Outsider』のシングルに相応しい、洗練された曲だ。ロックダウン中の暗闇の中で生み出されたにもかかわらず、明るい気分にさせてくれるこの曲では、分断と孤立の時代にありながらも、人間から動植物までを含めたあらゆる生き物が共有し合い、互いを結びつけているもの、そして生存本能について思いを巡らせている。
「We’re All Just Trying to Get By」は、弧を描くように広がるメロディ、まばゆい輝き、そして控えめな奥深さを持ちつつも、根本的には希望に溢れたメッセージを備えている華やかなドリーミー・ポップだ。華麗かつ流麗なギターとアンビエントなカモメの効果音を土台に展開されるロジャーの皮肉めいた歌詞には、巨大な哺乳類から小さな昆虫、人間から微生物に至るまで、地球上のあらゆる生物が最終的には同じ目的を、つまり生存し、繁栄し、可能な限り友好的に共存することを目指しているという事実に対する驚きが描かれている。
動物学者デイヴィッド・アッテンボローの自然科学TV番組シリーズを見事3分間に凝縮したような「We’re All Just Trying to Get By」は、1年以上にわたるパンデミックの不安と、ソーシャル・ディスタンスによる隔離状態を経た今、人の五感を癒し、痛みを和らげる軟膏のように感じられる。この曲の根底にある哲学は、包括的で人道的、そして控えめながらも楽観的だ。
「人生における様々な素晴らしいものを強調しようとしたんだ。この上ないほどシンプルな訴えだよ。地球上のあらゆる生命体がやっていることなんだ。ひたすら生き延び、繁殖し、存在するということ。植物も動物も人間も、全てがやろうとしているのがそれなんだ、つまり生存しようとしているってことだね。悩みだの何だのを抱えながらも、誰もが皆、とにかく何とか生きていこうとしている。そして言うまでもなく僕らは今、パンデミックの真っ只中にいるだろ……。つまり、コロナウイルスでさえ、生き延びようとしているだけってことさ!」
ゲストにはKTタンストールが参加
ロジャーが「We’re All Just Trying to Get By」のゲスト・ヴォーカルに選んだのは、複数回に上るブリット賞やアイヴァー・ノヴェロ賞など、数々の受賞歴を誇るスコットランド出身のシンガーソングライター、KTタンストールだ。同曲のレコーディング・プロセスに後から参加したKTは、ブルージーでザラついたその歌声により、ロジャーのソウルフルでハスキーな溜め息ヴォイスを際立たせており、そこには音楽ジャンルや世代を超越した非常に美しいハーモニーが生まれている。ロジャーはこう振り返る。
「曲が完成してから、KTに参加してもらったらいいんじゃないかと提案されてね。彼女がやってくれたことを、ものすごく気に入っているよ。それに彼女はすごく才気に溢れている。僕の知る限りでは、彼女がループ演奏の先駆者であることを、世間の人々は忘れている気がする。エド・シーランが得意とし、人気を博している、あのループ演奏の技術だよ。でも、僕は、そう、15年前くらいだったかな? 彼女がそれをやっていたのを憶えているんだ。すごいだろ。彼女はとても才能のあるシンガーであり、ミュージシャンでもある。この曲に、彼女に参加してもらえて嬉しいよ。素晴らしいパートナーシップの賜物だ」
KTタンストールの方はと言うと、伝説的ソングライターであり、人々のインスピレーションの源となってきた人物からのコラボレーションの誘いに、彼女は感激を覚えていた。
「ロックダウン中にロジャーから連絡をもらい、この意味深い素晴らしい曲にヴォーカルを提供してほしいと言われたのは、最高に素敵なサプライズでした。このような才能溢れるソングライターであり、音楽界の憧れの人と一緒に仕事ができて、どんなに嬉しいことか」
14公演の英国ツアー
本シングルのリリースに続き、10月には、ロジャーは自身のバンドを率いて14公演にわたる英国ツアーを実施。アルバム『Outsider』の発売を華々しく飾る予定だ。今回のツアーでは、新旧のソロ曲に加え、観客にとっては嬉しいクイーンの名曲も披露されることとなっている。ロックダウンの休眠状態からようやくイギリスが目覚めようとしている中、音楽に飢えた人々にとって、これは最高のニュースだ。自然は癒しを与えてくれ、季節は移り変わり、間もなく私たちは共に再び喜びを分かち合うことができるようになる。私たちは皆、とにかく何とか生きていこうとしているのだ。
ロジャー・テイラー『アウトサイダー』ツアー日程
10月02日(土):ニューカッスル O2アカデミー
10月03日(日):マンチェスター アカデミー
10月05日(火):ヨーク バービカン
10月06日(水): カーディフ セント・デイヴィッド・ホール
10月08日(金):リヴァプール O2アカデミー
10月09日(土):ノリッジ、 イースト・アングリア大学(UEA)
10月11日(月):バース フォーラム
10月12日(火):ボーンマス O2アカデミー
10月14日(木):プリマス パヴィリオンズ
10月15日(金):ノッティンガム ロック・シティ
10月17日(日):ベクスヒル デラウォー・パヴィリオン
10月19日(火):ギルフォード Gライブヴィ
10月20日(水):コヴェントリー HMVエンパイア
10月22日(金):ロンドン O2シェパーズ・ブッシュ・エンパイア
Written by uDiscover Team
ロジャー・テイラー『Outsider』
2021年10月1日発売
日本盤CD / 輸入盤CD&LP / iTunes
<国内盤先着購入者特典>
・全国共通特典:”Outsider” Tour 2021ポスターのレプリカ (B2ポスター)
・タワーレコードオリジナル特典:”Outsider” Tour 2021ポスターデザインA4クリアファイル
・Amazon.co.jpオリジナル特典:メガジャケ
1. Tides
2. I Know, I Know, I Know
3. More Kicks
4. Absolutely Anything
5. Gangsters Are Running This World
6. We’re All Just Trying To Get By Featuring KT Tunstall
7. Gangsters Are Running This World – Purple Version
8. Isolation
9. The Clapping Song*
10. Outsider
11. Foreign Sand – English Mix**
12. Journey’s End
13. Surrender (日本盤のみのボーナス・トラック)
14. London Town – C’mon Down (日本盤のみのボーナス・トラック)
下記を除き、全曲をロジャー・テイラーが作詞・作曲
* ケイ・ワーナー、リンカーン・チェイス、スー・ワーナーが作詞・作曲
** ロジャー・テイラーとYOSHIKIが共作
アルバム・プロデュースは、ロジャー・テイラーとジョシュア・J・マクレー
2021年8月6日発売
(国内盤CD発売は8月11日に変更)
国内盤2CD / 国内盤1CD / 2CD+1LP / LP
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