リンゴ・スターが語る”ホワイト・アルバム”50周年盤、新しい写真集、そしてオールスター・バンド

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11月22日にザ・ビートルズの“ホワイト・アルバム”が50周年を迎えた。音楽界に強烈な影響を与えたこの30曲を収録した2枚組の作品はザ・ビートルズの伝説的プロデューサー、ジョージ・マーティンの息子であるジャイルズ・マーティンによるリマスタリングのお陰もあり、再びチャートに復帰している。

新ステレオ・ミックスと5.1サラウンド・ミックスに加えて、多くの未発表音源を収録した今作では、猛烈な13分間にも及ぶ「Helter Skelter」でのリンゴ・スターのドラムをはじめ、新たな光で照らされたザ・ビートルズを聴くことができる。

「僕にとって“ホワイト・アルバム”は昔から一番好きな作品のひとつなんだ」と、リンゴ・スターはuDiscoverに明かしてくれた。「(ジョージの家で録音された)イーシャー・デモの中には今まで誰も聴いたことがなかった音源が沢山眠っていたんだ。それがリマスタリングによって、すごくクリアな音になった。ドラムの音もちょっと上がって、すごくいい感じなんだ」。

リンゴ・スターには他にも祝うべきニュースがある。勤勉なアーティストは2019年4月に、彼の人生と旅からの写真をまとめた『Another Day In The Life』というタイトルの本を出版する予定になっている。初期のザ・ビートルズからここ最近のワールドツアーに至るまで、彼はいつの時代もカメラのレンズを通して自身の人生を覗いていた。

「どこにいても、どんな時でも僕は写真を撮っているから、この本をもう一冊くらいは出せるよ」と彼はジョークを飛ばす。

彼が発表したばかりのヒズ・オールスター・バンドとの30周年記念ツアーに出発した暁には、スナップ写真を撮る機会がさらに増えることだろう。

リンゴ・スター曰く、今回のオールスター・バンドの結成はほぼ思いがけないことから起きた。ツアーをやらないかと言われ、バンドがいないことに気づいた彼は、「一緒にやるバンドがいない、どうしたらいい? とにかく電話帳を持って、電話を掛けまくったらみんな快諾してくれたんだ。だから結果的にオーケストラみたいになったよ」とその経緯について振り返っている。

2019年8月で、1989年に彼がジョー・ウォルシュ、ニルス・ロフグレン、ビリー・プレストン、リック・ダンコ、リヴォン・ヘルム、クラレンス・クレモンズ、ジム・ケルトナー、そしてドクター・ジョンらが参加するヒズ・オールスター・バンドと初めてツアーをしてから30周年となる。「デカい帽子を被ってブードゥーな音楽をやっていたね」と彼は当時を思い起こす。

「僕は今でも最高にかっこいい音楽家たちと一緒に演奏していて、これからもそうしたいよ。バンドでやるのが大好きだからね」。

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