リンゴ・スター、カントリーの聖地に初出演決定。55年ぶりのカントリー作を発売
リンゴ・スター(Ringo Starr)が、カントリー・ミュージックの聖地として知られる“グランド・オール・オプリ”でパフォーマンスを行うことが決定した。
この特別な公演は、リンゴの最新カントリー・アルバム『Look Up』のリリースを記念してライマン公会堂で開催された2夜連続公演での、リンゴとエミルー・ハリスの共演ステージ後に正式発表された。
<関連記事>
・ビートルズ、アナログ盤ボックス『1964 U.S. Albums in Mono』発売
・新作ドキュメンタリー『ビートルズ ‘64』配信決定
・現在84歳リンゴ・スターの新作『Look Up』はカントリー・アルバム
ライマン公会堂でのステージで、エミルー・ハリスから正式にグランド・オール・オプリ出演の招待を受けたリンゴ・スターは、一瞬驚いた様子を見せ「いつの話だい、7月かい?」と観客にジョークを飛ばしながらも、エミルーが「2月に出演してくれるのね」と確認すると、すぐに「ぜひとも。光栄だし、嬉しいよ。ありがとう。」と答え、感謝の意を述べた。グランド・オール・オプリのエグゼクティブ・プロデューサー、ダン・ロジャースは次のようにコメントしている。
「リンゴ・スターがこれまでに作り上げてきた素晴らしい音楽と歴史のすべてを経て、グランド・オール・オプリ100周年の記念すべき年にオプリー・デビューを果たすのは、この上なく名誉なことです。特別な夜になるでしょう」
2024年1月10日にリリースされたリンゴ・スターの最新カントリー・アルバム『Look Up』には、「Time On My Hands」「Thankful」「Look Up」などのシングルが収録されている。リンゴは本作の発売に合わせ、前述のライマン公会堂での公演を含む、精力的なプロモーション活動を行ってきた。また、今春CBSで放送されるライマン公会堂のパフォーマンスの一部は、ロサンゼルス郡で発生した壊滅的な山火事の被害者を支援するための資金集めに充てられる予定だ。
リンゴ・スターは今回の記念公演についてビルボード誌のインタビューでこう語っていた。
「私の心は満たされています。ライマン公会堂は私の魂にとってとても大きな意味を持っています。私が若い頃に追いかけていた多くのアーティストたちが、このライマンで演奏してきたからです」
また、彼は同インタビューでビートルズ以前の青春時代を振り返りつつ、カントリー・ミュージックへの愛についても言及している。
「バンドに入る前からカントリー音楽が大好きでした。リヴァプールには、商船の船員たちがロックンロールだけでなくカントリーのレコードも持ち帰ってきましたし、カントリー・バンドがイギリスをツアーする際には必ずリヴァプールで公演を行っていました」
Written By Sam Armstrong
2025年1月10日発売
CD&LP / iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music
1. Breathless (feat. Billy Strings)
2. Look Up (feat. Molly Tuttle)
3. Time On My Hands
4. Never Let Me Go (feat. Billy Strings)
5. I Live For Your Love (feat. Molly Tuttle)
6. Come Back (feat. Lucius)
7. Can You Hear Me Call (feat. Molly Tuttle)
8. Rosetta (feat. Billy Strings and Larkin Poe)
9. You Want Some
10. String Theory (feat. Molly Tuttle)
11. Thankful (feat. Alison Krauss)
- リンゴ・スター アーティストページ
- リンゴ・スター、6年ぶりのフルアルバム『Look Up』から新曲「Thankful」公開
- リンゴ・スターが自身の誕生日に、恒例の“Peace & Love”キャンペーンを開催
- リンゴ・スター、最新EP『Crooked Boy』から「Gonna Need Someone」MV公開
- リンゴ・スター、100人以上のドラマーと「Come Together」を演奏
- リンゴ・スター新EPからのMVで里子たちの創作活動を支援する団体とコラボ
- リンゴが語る、最新EPや故チャーリー・ワッツとの想い出
- リンゴ・スターが新EPの制作秘話やビートルズ時代のエピソードを明かす
- ポール・マッカートニー、ジョン・レノンと初めて会った日を回想する
- ジャイルズ・マーティンが語る、ビートルズ最後の新曲制作舞台裏
- ザ・ビートルズの形成期に大きく貢献したデザイナー、トニー・ブースの功績
- ザ・ビートルズの初めてのマハリシと出会いとエプスタインの死
- レノン=マッカートニーがストーンズに提供した曲は偶然から生まれた
- ザ・ビートルズ『Revolver』解説:ポップ・ミュージックの存在価値を変えた名