「Gangsta’s Paradise」で知られるラッパーのクーリオが59歳で逝去。その功績を辿る

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Coolio - Photo: Daniel Boczarski/Getty Images

「Gangsta’s Paradise」「Fantastic Voyage」「TK」などのヒット曲や、ニコロデオンのテレビ番組『Kenan & Del』のテーマソングで知られるラッパーのクーリオ(Coolio)が2022年9月28日に59歳で逝去したことが、彼の長年のマネージャーであるジャレス・ポジーによって伝えられた。

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その生涯

1963年、ペンシルベニア州モネッセンでアーティス・レオン・アイビイ・ジュニアとして生まれたクーリオは、8歳のときに母親と共に移り住んだカリフォルニア州コンプトンで地元のコミュニティ・カレッジに通い、その後はボランティア消防士やロサンゼルス国際空港の警備員として働いていたが、14歳の頃に出会ったシュガーヒル・ギャングらアーティストへの憧れから、ラッパーになる夢を叶えようと志した。

1987年にファースト・シングル「Whatcha Gonna Do?」を発表し、翌1988年にはNu-Skoolと共にシングル「What Makes You Dance (Force Groove)」を録音。90年代初頭、クーリオはロサンゼルス界隈のラップ・シーンで注目されるようになり、一時期は、WC&マッド・サークルのメンバーとしても活動し、彼らのデビュー・アルバム『Ain’t A Damn Thang Changed』に参加している。

ソロ・デビュー

1994年、クーリオはトミー・ボーイ・レコードと契約し、記念すべきソロ・デビュー・アルバム『It Takes a Thief』をリリース。リード・シングル「Fantastic Voyage」はMTVから火が付き、全米シングル・チャート3位を記録した他、同アルバムは全米チャート8位を記録し、プラチナ認定を受けた。

これらの作品は、彼のキャリアにおける最大のヒット・アルバムで、シングルでもある「Gangsta’s Paradise」のための舞台を整え、L.V.をフィーチャーした同名シングルは映画『デンジャラス・マインド』に起用されたことで一躍人気を博し、全米チャートで3週連続1位を記録した。

当初、クーリオは彼の2作目のアルバムに「Gangsta’s Paradise」を収録するつもりはなかったというが、この大ヒットを受けて、同曲はアルバムに収録され、タイトル曲として前面に押し出されることになった。

Written By Sam Armstrong




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