ブライアン、ロジャー、ラミ・マレックが大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』の制作秘話を語る

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Artwork courtesy of Universal Music Group/Queen Productions Ltd

クイーン(Queen)の結成50周年を記念して、YouTubeの公式チャンネルで毎週公開されている映像シリーズ「Queen The Greatest」の最新エピソードでは、“Queen At The Movies”の第3弾として、大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』を振り返っている。

2018年、多くのファンの期待に応えて公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、文字通り世界中で大ヒットを記録し、伝記映画の歴代最高興行収入を樹立した。最新エピソード「Queen:2018年映画『ボヘミアン・ラプソディ』」の全編は以下よりご覧いただける。

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興行的には大成功を収めた同映画だが、そこまでの道のりは決して平坦ではなく、この作品におけるクイーンの構想が実現するまでには10年近くを要したという。ミニ・ドキュメンタリーの中で、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、そしてフレディを演じたラミ・マレックが語る。

ブライアン・メイ:「最初は乗り気じゃなかった。なぜなら、フレディを正当に評価するような映画を作るのは難しいだろう? でも何年にわたって、何度もオファーを受けて、もし僕らが関わらなかったら、他の誰かがやることになって、そうなったらフレディのレガシーを守れなくなるんじゃないかっていうことに気付いたんだ」

ロジャー・テイラー:「多くの人は、フレディについて考える時、メディアもそうだけど、“ああ、派手だな”みたいに思うよね。それから他のことでも彼を記憶しているけど、彼が素晴らしいミュージシャンだったことは忘れられがちなんだ。この映画は、フレディが本当に偉大なミュージシャンだったという事実によく注目していると思うよ」

ブライアン・メイ 「ひとりの人間として、フレディの人間性を描きたい、ロジャーが言うようにミュージシャンとしての彼を描きたい、と僕ら全員が思っていたんだ。そして、真実に忠実で、尚且つ自己満足ではなく、見るに値する、それからフレディならNo.1で面白くなきゃって言うだろうね。笑えて、泣けなければならないし、この映画を観た人は実際そうしてくれるんじゃないかな」

ブライアン・メイ 「ラミ(・マレック)と初めて会った時、彼がフレディ役に起用されたことに僕らは感動したよ。彼の中にフレディが見えたし、彼の情熱を感じることもできて、それから全てがまとまっていったんだと思う」

ラミ・マレック: 「最初は、あの極めて自由で大胆なパフォーマーを演じるのは、気が遠くなるような思いでした。彼はステージ上で音楽のすべてを超越していたんです。ですから、“よし、そこに自分が繋がることのできる人間がいる”と思うようにしました。あとは、あのエキセントリックで混乱した思考を持つ人が、どうしてステージ上であんなにも斬新で大胆になれるのかを知りたいって思ったんです」

ブライアン・メイ:「ライヴ・エイドのシーンの撮影の時、初めて僕らは彼のあの”お決まりのしぐさ “を見たんだ。僕ら2人で見に行ったんだけど、何て言っていいのか、興奮で背筋がゾクゾクした。バックステージも含め、会場の全てが完璧に再現されていたんだ。それから、バンドメンバーが登場したんだけど、それが僕たちだった。彼らはいきなり難しいところから始めた。撮影開始直後から最高のパフォーマンスをやってのけなければならなくて、大変だったろうけど、彼らはやり遂げたんだ」

ロジャー・テイラー:「彼らは本当に僕らにそっくりだったよ。見た目にも俳優としてもね。だからすごく不思議な気分になった。何度か見ているうちに、完全に信じられるようになるんだ。“ああ、これは僕たちなんだ。いやいや違う、他人なんだ”ってね。とにかく驚異的だったよ」

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、伝記映画の興行記録を塗り替えただけでなく、アカデミー賞で、フレディを演じたラミ・マレックの“主演男優賞”を含む4部門に輝き、彼はゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞(BAFTA)も受賞している。

だが、より重要なのは、クイーンの音楽を初めて知った全く新しいファンを獲得したことだった。映画の公式サウンドトラックは、2018年から2019年にかけて、世界25カ国のチャートでTOP10入りを果たし、クイーンにとって約40年ぶりのトップセラー・アルバムのひとつとなり、アメリカでは全米アルバム・チャートの最高位となる2位を記録した。

ラミ・マレック: 「皆さんにクイーンに触れてほしい。音楽はとてもパワフルですし、歌詞もとてもパワフルです。普遍的なんです。クイーンが意識的に自分たちの音楽で社会的、政治的な表現をしようとしたかはわからないけど、でもその点を無視することはできない。つまり、このバンドは革命的だったし、これからもそうであり続けるでしょう。それは、最も本物の自分であることであり、クイーンは他者を排除しない最たるもので、今まさに世界が必要としているものだと思っています」

Written by Tim Peacock



クイーン『Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)』

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