クイーン、1974年ロンドン公演からの「Liar」パフォーマンス映像公開
クイーン(Queen)の1973年のデビュー・アルバム『Queen』改め『Queen I』の最新リミックス&リマスター盤の発売を記念して、新たに1974年に行われたロンドンのレインボー・シアター公演より、「Liar」のパフォーマンス映像が公開された。
この映像では、フレディ・マーキュリー(ヴォーカル)、ブライアン・メイ(ギター)、ジョン・ディーコン(ベース)、ロジャー・テイラー(ドラム)は熱狂的な満員の観客の前でデビュー・アルバムからのセカンド・シングルで、グラムロックなナンバー「Liar」を披露し、後に世界で最も成功し愛されるバンドへと成長する彼らの初期の姿を垣間見ることができる。
<関連記事>
・ブライアン・メイが語る「The Night Comes Down」の歌詞と“改造された”アコギ
・クイーンの二人が語るデビュー前の苦労と初めてのデモ・テープ
・クイーンのブライアンとロジャーが語るデビューアルバムの録音と混沌としたプロセス
クイーンのデビュー・アルバムは昨年リリース50周年を迎え、今年初めに拡張版トラックリストを伴って再発されました。43曲の新ミックスを含む全63曲を収録した 6CD+1LPのコレクターズ・エディションには、オリジナル・アルバムが意図されたトラックリストで収録されているほか、貴重なライヴ・デモや未発表ライヴ音源、ロンドンでのレコーディング・プロセスで捉えられたスタジオ内の親密な音声も収録されている。ブライアン・メイはこの再発についてこう語っている。
「演奏と歌は全て1973年の発表当初と全く同じままだけれども、全楽器で、当時僕らが目指していた“ライヴ”感のあるアンビエントなサウンドを再現するため、再検討を行った。その結果、本来そうあるべきだったサウンドを放つ『Queen I』が、現代の知識と技術を駆使して – 初めて – 誕生したというわけだ」
さらに、この再発を記念してクイーンの公式YouTubeで公開されていたミニ・ドキュメンタリー・シリーズ『Queen The Greatest』が限定版として復活。同シリーズでは、バンドの初期のエピソードや1973年のデビュー作のレコーディングを深掘りしている。
最近エピソードでは、今回のボックスセットから初めてシングルとして登場した「The Night Comes Down」のリリースに焦点を当て、ブライアン・メイがこの曲のサウンドがどのように生まれたかを解説しながら、歌詞のインスピレーションの一部が、人間関係が苦手で少し落ち込んでいたことだったと振り返った。他のエピソードでは、バンドの象徴的なライヴ・パフォーマンスやアダム・ランバートとのコラボレーションにスポットライトを当てている。
Written By Sam Armstrong
2024年10月25日発売
Box Set / 2CD
購入はこちら
- クイーン アーティスト・ページ
- クイーンのデビュー作『Queen I』最新リミックス&リマスター盤が発売
- クイーン+アダム・ランバートがサマソニで披露した「I Was Born To Love You」
- クイーン+ポール・ロジャース、2005年ツアーからの貴重ライヴ映像が公開
- ブライアンとロジャーが語る、クイーンのライヴでの技術進化と観客の変化
- クイーン初期のアンコール定番曲はエルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」
- クイーンのブライアンとロジャーが語るライヴでのアンコールの哲学とファンの重要性
- クイーン、1985年“ロック・イン・リオ”での「Love Of My Life」
- 映画『ボヘミアン・ラプソディ』が伝えるクイーンについての10の事実