クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーが「Journey’s End」をリリース
ここ数日間、クイーンの伝説的なドラマー、ロジャー・テイラーが謎めいたビデオを残してきた。そこでは、このような疑問が提起されている、「地球上で彼は何をもくろんでいるのか?」。絶えず現れる取り囲むような光が、日没後に杖を突いて歩く骸骨の映像とともに現れ、展望的な海岸近くの風景とともに、ロジャー・テイラーが“fly like the swallows that dance through the sky”(訳:燕のように飛ぶ、まるで空で踊るかのように)と歌う、これらの映像はより大きなものの一部であることが今明らかになった。『Journey’s End』と名づけられたショート・ムーヴィーがiTunesでリリースされるのだ。
映像はイングランド南西端のコーンウォールで、彼の妻サリナ・ポジーターとともに撮影された。『Journey’s End』は強く胸に訴えかけ、瞑想的で、ロジャー・テイラーが過去を振り返り(トゥルーロで育った少年として大聖堂で歌う映像も含まれる)、また将来全員に待ち構える未来を見つめる映像である。この映像に関するインタビューで、ロジャー・テイラーは言った「終わりに来ること、その事実の受諾のようなものだ。これは旅なんだ。旅は一人の終わり、ひとつのコイルの巻目の終わりに向かう」 。
彼はソロでのキャリアを進むことを考えているわけではない、「これはただ自分がしようと思っていたことだし、時々思い浮かんでいたことなんだ。自分の中の最優先はクイーンだよ、母艦だね。そして最近の自分たちの時間の多くを占めているものだ」。
しかし、合間合間に思い浮かぶ疑問を熟考することを否定するものはない。「もし時々、なにかアイディアが思い浮かんだら、それをやることは自由だからね」と彼は言う。付け加えて、「『Journey’s End』はかなりいいコード・シーケンスから生まれたんだ、風変わりで運命論的な雰囲気を持っているよ」と語った。
「これは基本的には死すべき運命に関する考えだと思っている」彼は続ける、「そして我々は若返ることはできないし、自分たちの人生の終焉について、もしくは我が人生の9月(*訳注:フランク・シナトラの「September of my years」からと思われる。人生の秋という意味で使っていると思われる)を考えなくてはならない」と。
かなり控えめに、ロジャー・テイラーは驚嘆して言った、「素晴らしい旅路だよ。僕のキャリア、僕らのバンドクイーンはフレディの死とともに終わったかと思ったけど、今も続いているんだ」。事実、グループはアダム・ランバートと共に再度ツアーにでるところだ。「僕らを見たいという人がいる限り、その望みに従うのは幸せなことだよ」とロジャー・テイラーは言った。
幸福なことに、旅はまだ終わっていない、そして、ファンにとっては『Journey’s End』は始まったばかりだ。
8分のショート・フィルム『Journey’s End』は5月5日よりiTunesでリリース。購入はこちら
Written by Jason Draper