「Bohemian Rhapsody」誕生の歴史:クイーン結成50周年記念、毎週公開中のシリーズ第6話
クイーン(Queen)のバンド結成50周年を記念して、毎週全50本のミニドキュメンタリーをYouTubeにて公開するシリーズ「Queen The Greatest」、その第6話「“Bohemian Rhapsody” – 誕生の歴史」が公開となった。
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クイーンの偉大な業績を辿るこの動画シリーズは、名曲「Bohemian Rhapsody」を抜きにしては語れないだろう。スタジオで楽曲ができあがったとき、バンドは何か特別なものが生まれつつあると確信していたが、その後にこの曲がもたらした衝撃は彼らの想像を超えたものであり、音楽業界を永遠に変えてしまうものだった。
バンドにとって初のナンバーワン・ヒット・シングルとなったこの曲は、英国で2度にわたって100万枚以上の売り上げを記録した唯一の曲であり、20世紀の楽曲で最もストリーミングされた曲でもある。また、2021年3月には米国内で1,000万を売り上げた楽曲に送られるダイヤモンド・ディスクを獲得、クイーンはこの栄誉を受けた初の英国バンドとなった。
この傑作を生み出すためにスタジオで何週間にも及ぶ骨の折れる録音作業が行われたことはよく知られているが、今回の動画「“Bohemian Rhapsody” – 誕生の歴史」では、1975年11月10日に英国のエルストリー・スタジオにてバンドがプロモーションビデオ撮影に費やした4時間が音楽史を永遠に変えることになるとは誰も予測できなかったことが明らかにされている。ブライアン・メイはこう語る。
「正直なところ、“トップ・オブ・ザ・ポップス”に出るのはあまり乗り気じゃなかった。小さなステージに立って“Bohemian Rhapsody”の真似ごとをするのは、本当にくだらないと思っていました」
ロジャー・テイラーはこのプロモーション・ビデオについてこう語る。
「俺たちがリハーサルをしていたスタジオにカメラを持ち込んだ。それでツアーを続けながらも“トップ・オブ・ザ・ポップス”に出演することができた。その場にいなくてもレコードのプロモーションができるようになったんだと気づいたんです。ちょっとした映像作品を1本撮る、それが主流になった。最初にやったのは俺たちだったんだ」
そしてフレディ・マーキュリーはこのビデオの効果について話す。
「実際に売り上げに貢献した最初のビデオだった。その前にも多くのビデオが制作されたんだろうけど、レコードの売上にはつながらなかった。あれがビジュアルと音楽を実際につなげる化学反応を起こした最初の作品で、しかも、うまく行ったんだ」
ブルース・ガワーズが監督を務め、わずか4,500ポンドで制作された「Bohemian Rhapsody」の映像は、ミュージック・ビデオ制作の手法を確立したと言われている。
このビデオのドラマチックなイメージは、その楽曲と同様に象徴的なものとなっている。1990年代以前のミュージック・ビデオとしては初めて、YouTubeで10億回の再生回数を突破したのも不思議ではない。
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