42年ぶりの札幌公演。クイーン+アダム・ランバート札幌ドーム公演スペシャル・ゲストでGLAYが出演
クイーンとして過去最大規模でのジャパンツアー「ラプソディ・ツアー」で名古屋(2月4日)、大阪(2月7日)と各地を熱狂させてきているクイーン+アダム・ランバートの札幌公演が2月10日に札幌ドームで行われた。スペシャル・ゲストのGLAYに続き、クイーン+アダム・ランバートが登場し、42年ぶりとなる歴史的な札幌公演は感動的に終了となった。
この公演のオフィシャル・ライブ・レポートと写真が到着した。クイーン+アダム・ランバートの残すジャパンツアーは2月13日と14日に東京ドームにて行われる。両公演ともに当日券(注釈付きS席[機材見切れ])の発売も決定している。また、この日のセットリストがプレイリストとして公開されている(Apple Music / Spotify / YouTube)
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スペシャル・ゲスト:GLAYライブ・レポート
実に42年ぶりのクイーン札幌公演となったクイーン+アダム・ランバート『ラプソディ・ツアー』in 札幌ドーム。北海道・函館出身、今年デビュー30周年を迎えたGLAYがその露払いを引き受けた。
クイーンファンの眼前で鳴り響いたのは「グロリアス」。そして、1998年にチャート1位を獲得した「SOUL LOVE」、1999年に20万人を動員したライブ『GLAY EXPO ‘99』のテーマ曲とも言える「サバイバル」と、ヒット曲で畳み掛ける。
「ブライアン・メイさん、ロジャー・テイラーさん、本当にありがとうございます。おふたりに届けます」とのTERU(Vo)のマイクのあとで演奏されたのは「HOWEVER」。イントロで客席が沸く。誰もが知るGLAY最高のバラードだ。
さらに「Winter,again」「Missing You」というメロディックだが、TAKURO(Gu)、HISASHI(Gu)の重いエレキギターと、JIRO(Ba)が生み出すグルーブで迫るナンバーを披露し、クイーンファンにGLAYのロックサウンドをまざまざと見せつけた。締め括りは「彼女の“Modern…”」「誘惑」のキラーチューン2連発。
代表曲のオンパレードで、GLAYから世界的レジェンドへ最大の感謝と敬意を表した濃厚濃密な45分間だった。
GLAY Live Photo by n-foto naoki harada
クイーン+アダム・ランバート 札幌公演レポート
現在、4年ぶりの来日公演を展開中のクイーン+アダム・ランバートが、2月10日、札幌ドーム公演を開催した。
クイーンが札幌でコンサートを行うのは、今は亡きフレディ・マーキュリー在籍時の1982年の“Hot Space Tour”で来日して、当時の北海道立産業共進会場でライヴを行って以来、実に42年ぶり。2月7日に京セラドーム大阪で公演後、翌日に空路で札幌入り。
その日の夕食後には、ロジャー・テイラー(ドラム)とアダム・ランバート(ヴォーカル)が、札幌の大通会場で開催中の「さっぽろ雪まつり」で特別展示されているクイーンの雪像をお忍びで訪問。夜にはクイーンの名曲の数々に合わせてライトアップされる雪像の前で、「We Will Rock You」のリズムに合わせて、アダムが足踏みするなど、ロック界のスーパースター2人も大喜び。雪がちらつく札幌を42年ぶりに訪れたロジャーは「ただいま日本の北にある札幌います。ここに来れてとても嬉しいです」と語り、アダムは「これを作った人は美しいアーティストです。 とてもとても感動しました。 脱帽です」と、雪像の完成度の高さに感心していた。
そして、42年ぶりの札幌公演。この日は地元北海道出身の日本を代表するロック・バンド、GLAYがスペシャル・ゲストに登場。17時30分にGLAYがステージに登場すると、この日の会場に集まった2万千人のファンはいきなり総立ちで大興奮。そうしたファンの熱い声援を受けて、GLAYは45分間のステージで大ヒット曲の数々を惜しげもなく披露した。
GLAYが豪華なセットリストで会場を沸かせ、その熱気に包まれた札幌ドームのステージに、クイーン+アダム・ランバートが現れたのは19時15分。伝説的なライヴ・エイドのステージでもおなじみの「Radio Ga Ga」「Hammer to Fall」を演奏後、ヴォーカルのアダムが「ハロー・サッポロ!」とファンに呼び掛け、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でも印象的に使われていた1978年のヒット曲「Fat Bottomed Girls」を演奏。
その後も全米NO.1に輝いた「Another One Bites the Dust」、ロジャーが激しくドラムを叩きながら歌う「I’m in Love With My Car」、昨年秋の北米ツアーでは演奏されず、クイーンとアダムが日本のファンの為に演奏する「I was Born to Love You」、「Under Pressure」など、彼らもまた大ヒット曲、名曲の数々を惜しげもなく披露。
ブライアンが「次はみなさんのために若いころに書いた曲です」と紹介して、歌詞の一部が日本語で歌われる名曲「TEO TORIATTE (手をとりあって)」では、日本の神社仏閣をイメージした映像もスクリーンに投影され、日本のファンの大合唱が沸き起こりました。
その後も「Who Wants to Live Forever」、昨年の大みそかの紅白歌合戦に出場して披露した「Don’t Stop Me Now」、「The Show Must Go On」といったおなじみの名曲の数々を繰り出し、最後は映画のタイトルにもなった「Bohemian Rhapsody」で、一度、メンバーはステージを去り、続いて在りし日のフレディのトレードマークとなったファンとのコール・アンド・レスポンスの映像による「AYO’S」のあと、名曲「We Will Rock You」が演奏され、さらに今回の日本公演のオープニング・ナンバーとなった1984年のアルバム『The Works』からの「Machines (Or ‘Back to Humans’)」「Radio Ga Ga」のメドレー形式のフィナーレ・ヴァージョンを挟んで、最後はクイーンの代名詞的な1977年のヒット曲「We Are the Champions」でコンサートは終了。エンディングでおなじみの「God Save the Queen」が流れ、この日も2時間を超える白熱のライヴが展開された。
現時点で今回の日本公演後のツアーの予定は発表されておらず、「これがクイーン最後のツアーになるかもしれない」と噂される今回の日本公演で唯一、日本を代表するロック・バンド、GLAYとの競演が繰り広げられたこの日の札幌公演は、まさに伝説の一夜ともいえる、歴史的なライヴとなったと言えるでしょう。
この日、バック・ステージでは、クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラー、そしてアダム・ランバートがGLAYと初対面。写真撮影のときに、ブライアンが「とてもクリアなサウンドで、素晴らしいステージだった」とGLAYのメンバーに話しかけ、GLAYのTAKUROが「僕らのステージ見てくれたんですか?」というと、ブライアンが「もちろん!」と答える一幕もありました。
クイーン+アダム・ランバートの今回の来日公演は、残すところあと2回。2月13日、14日の連日、クイーン初の東京ドーム公演は、見逃せないライヴになりそうです。
クイーン『絆(KIZUNA)』
2024年1月31日発売
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