プリンスのティール・ブルーのクラウド・ギターがオークションで約8,000万円で落札
カリフォルニアのオークション・ハウスは、プリンスが1980年代後半から1990年代頭にかけて使用していたティール・ブルー色のクラウド・ギターが70万ドル(約8,000万円)で落札されたことを発表した。今は亡きロック・スター、プリンスが所有していたギターの中で最高額の取引とされている。
ロサンゼルスを拠点にしているジュリエンズ・ライヴ・オークション・ハウスは、このクラウド・ギターは6万から8万ドル(680~900万円)で取引されることを想定していたが、実際は予想価格の約10倍もの価格で落札された。このような案件では通例だが、購入者は公表されていない。
このティール・ブルーのクラウド・ギターは、1994年にプリンスがロサンゼルス地震による被害者への救済としてオークションに寄付していたとオークション・ハウスのリストに記載されていた。また、ステージ上や、スタジオ、プロモーション写真などに使用されていたとも述べている。ギターの裏面についているラベルには“Property of PRN Music Corp(PRN Music Corpの資産)”と明記されており、電話番号と “PM16164”が合わせて記されている。
ギターには製作者であるアンディ・ビーチの証明書が付随しており、プリンスのために製作したものだと明記されている。アンディ・ビーチはプリンスのために31本のギターを製作した。
プリンスの代表的な“イエロー・クラウド”・ギターは、1990年代を通して使用され、2016年にオークションで13万7,500ドル(約1500万円)で落札された。落札したのはインディアナポリス・コルツのオーナーであり、熱心なミュージック・メモラビリアのコレクターのジム・アーセイだ。
土曜日に“Icons and Idols: Rock ‘N’ Roll”と題して行われたジュリエンズ・ライヴでは、他にも今は亡きロックのレジェンドの品物が高額で取引され、マイケル・ジャクソンの黒と白のラインストーンのグローヴが10万2,000ドル(約1,160万円)で落札された。カート・コバーンが受賞したMTVビデオ・ミュージック・アワードのムーンマンの像が6万2,500ドル(約710万円)、ジミ・ヘンドリックスが着用したネールのシャツが10万6,000ドル(約1200万円)、そしてデヴィッド・ボウイの「Starman」の手書きの歌詞が8万1,000ドル(約920万円)で落札された。
Written by Tim Peacock