プリンス初の展示会がロンドンで10月より開催決定
プリンス初の展示会が、ロンドンにあるO2にて2017年10月から開催されることが発表となった。
‘My Name Is Prince’と名付けられたこの展示会には、彼の有名なカスタム・ギターや、アクセサリー、伝説的な1984年のPurple Rainツアーや1988年のLoveSexyツアー用に制作された衣装など誰もが見たくなるアイテムが展示される。
これらの記念品は、彼の死後初めて、プリンスの莫大な軌跡が残されたミネソタ州ミネアポリスにあるプリンスの自宅兼スタジオのペイズリー・パークをはなれ、ロンドンのO2内にて2017年の10月27日から21日間展示される。この21日間は、プリンスが2007年にThe Earthツアーで、O2アリーナを21公演をソールド・アウトにしたことに合わせて設定された。なお、この公演の記録は未だ破られていない。2007年のThe Earthのコンサート・セット・リストには、「Purple Rain」、「Raspberry Beret」、「Little Red Corvette」といった彼の一連のヒット曲が含まれていて、彼はこれらの楽曲を演奏する最後になるであろうと当時はアナウンスしていた(結局そうはならなかったが)。
プリンスは2016年、享年57歳で処方鎮痛剤の過剰投与によって亡くなった。彼は多くの財産を残しており、数え切れない楽曲の全世界での印税、未発表楽曲、そして幅広い記念品が約6,000平方メートルの自宅兼レコーディング・スタジオ兼パフォーマンス会場のミネアポリス外れのペイズリー・パークに保存されている。
今回展示されるものはプリンスの遺灰が収められたクリスタルがちりばめられた建物のミニチュア等を含み、このスターが死後に眠り博物館となっているペイズリー・パークから全て貸し出されるもの。展示会のディレクター、アンジー・マルケーゼは、「プリンスはいつもこういった場所を作り出すことを心に描いており、彼のコレクションを公開したがっていました」と語った。
プリンスの妹タイカ・ネルソンは、2007年のコンサートの成功によって、ロンドンが彼のお気に入りの場所のひとつとなったと語る。「ペイズリー・パークのアイテムを外に出すのは初めてのことです。より多くのファンの皆様とお会いして、彼らとプリンスの物語を分かち合い、抱きしめあい、そして時には彼らと共に涙することができるのが楽しみです」。
展示物の中には、1980年に、初めてのTV出演となった「アメリカン・バンドスタンド」の出演に際して使用したギブソンL65、2007年のスーパーボウル・ハーフタイム・パフォーマンスのために作られたオレンジのクラウド・ギター、そして金とダイヤモンドで作られたイヤー・クリップ、3つのレンズがあるThird Eyeサングラス、ダイアモンドがちりばめられ、彼が名前を変えていた数年に使われていたシンボルが付いたステッキなどが含まれている。
「私は、ステッキとサングラスがとても好きなんです」とタイカ・ネルソンは語る。「もちろん、ギターや、衣装や靴も。一つ一つ全てのものが何年もかけて私のお気に入りになっているんです」。
‘My Name Is Prince’ はロンドン、O2で、10月27日からスタート。チケット販売は8月25日から開始。
Written by Tim Peacock
- My Name Is Prince公式サイト(海外サイト)
- 『Sgt Pepper』以降、10年ごとにゲームは変わる
- 音楽史で最も有名な15人のオルター・エゴ(第二の自我)
- プリンス回顧録:最初の妻、マイテ・ガルシアの書籍について